みなさん、こんにちは。
今日は【フランスのスイーツの名前】です。
フランスのケーキ屋や、レストランのデザートとして出会うことのある名前を、ピックアップしました。
食のレシピは伝統的スタイルが好きな彼らなので、これからも半永久的にフランスに存在し続けるだろうケーキ・デザートたちの名前です。
それではどうぞ、ごらんください♪
Table des matière
フランスのお菓子の名前
♂男性名詞♀女性名詞。
ABC順に並んでいます。
boulangerie |
♀ブロンジュリ |
パン全般 |
viennoiserie* |
♀ヴィエノワズリ |
甘系パン |
pâtisserie |
♀パティスリ |
ケーキ全般 |
confiserie |
♀コンフィズリ |
砂糖菓子 |
*ヴィエノワズリ = クロワッサン、ブリオッシュなど甘系パン。菓子パンは日本ほど種類はなく、調理パンに至ってはサンドイッチ系以外まず無い。その代わり、近年のビオや菜食主義などの流れに乗って、穀物系パンの種類は驚くほど豊富。
ヴィエノワズリ
Beignet |
♂ベニエ |
揚げパン |
Brioche |
♀ブリオッシュ |
濃厚バターパン |
Chausson aux pommes |
♂ショソンオポム |
リンゴパイ |
♂クロワソン |
クロワッサン |
|
Pain au chocolat |
♂パンオショコラ |
チョコクロ |
Pain aux raisins |
♂パンオレザン |
レーズンデニッシュ |
Pain perdu* |
♂パンペルデュ |
フレンチトースト |
*パンペルデュ = 「ダメになったパン」の意。家庭クラシックレシピの王道。さすがに店では見かけないか…
パティスリ・デザート
♂ババオロム |
ババオラム |
|
Bavarois |
♂バヴァロワ |
ババロア |
Biscuit |
♂ビスキュイ |
ビスケット |
♂ブロン モンジェ |
仏流パンナコッタ |
|
Bûche |
♀ビュッシュ |
丸太ケーキ |
*ババオロム = キノコ型のブリオッシュをラム酒に漬けたもの。ドーナツ型のレーズン無しで作ったのがサバラン。
♂カヌレ |
|
|
♂キャフェ グルモン |
||
Chou à la crème |
♀シュー アラクレーム |
シュークリーム |
Chouquette |
♀シューケット |
糖衣プチシュー |
Cigarettes russes |
♀シガレット リュス |
シガール |
♂クラフティ |
|
|
Colonel* |
♂コロネル |
|
♂クロン オショコラ |
溶岩チョコケーキ |
|
♀クレーム ブリュレ |
焦がしクリーム |
|
Crème caramel |
♀クレーム キャラメル |
プリン |
*カフェグルマン= エスプレッソと一口大ケーキ数種の盛り合わせデザート。
*クラフティ= カスタード生地に果物を入れて焼く家庭のお菓子。
*コロネル= 「大佐」の意。グラスに入れたレモンソルベにウオッカを注いだデザート。
Dacquoise* |
♀ダクワズ |
ダクワーズ |
♂エクレー |
エクレア |
*ダクワーズ= メレンゲを入れて焼いたアーモンド味のスポンジ風ビスキュイ。
Far Breton* |
♂ファー ブルトン |
|
♂フィノンシエ |
フィナンシェ |
|
Flan pâtissier |
♂フロン パティシエ |
カスタードタルト |
Florentins |
♂フロロンタン |
フロランタン |
♂フォンドン オショコラ |
|
|
♂フレジエ |
仏風いちごショートケーキ |
*ファーブルトン= ブルターニュの郷土菓子、プルーン入りカスタードタルト。プルーンの入っていないフロンは、多くのパン屋の定番アイテム。
*フォンドンオショコラ= 中心がしっとり湿った濃厚チョコ焼き菓子。
Gâteau Basque* |
♂ガトー バスク |
|
♀イル フロットントゥ |
|
*ガトーバスク= 南仏バスク地方の郷土菓子。ダークチェリー入りカスタードが、クッキー生地のタルトで覆われている焼き菓子。
*イルフロットントゥ= 「浮き島」の意。カスタードソースの海にメレンゲの島を浮かべたデザート。Œufs à la neige「ズアラネージュ」ともよばれる。
Kouglof* |
♂クグロフ |
|
Kouign amann* |
♂クイニ アマン |
クイニーアマン |
Langues de chat |
♀ロング ドシャ |
ラングドシャ |
*クグロフ= キルシュ漬けの干し葡萄などを練り込んで焼いた、王冠型のブリオッシュ風パン。
*クイニアマン= ブルターニュ地方の菓子パン。塩バターキャラメルにねっとり覆われた、悪魔的デニッシュ。
♂マカロン |
|
|
♀マドレーヌ |
||
Merveilleux* |
♂メルヴェイユ |
|
♂ミキュイ オショコラ |
溶岩チョコケーキ |
|
♂ミル フイユ |
ミルフィーユ |
|
♂ムワルー オショコラ |
|
|
Moka |
♂モカ |
モカクリームケーキ |
Mousse au chocolat |
♀ムース オショコラ |
チョコムース |
♂モンブロン |
モンブラン |
|
Nougat |
♂ヌガー |
|
*メルベイユー= 「すばらしい」の意。カリっとしたメレンゲをチョコホイップと削りチョコで包んだケーキ。
*ムワルーオショコラ= 「まろやかなチョコ」の意。中まで火の通った生地で、口の中で解けるチョコ密度の高いケーキ。
♂オペラ |
|
|
Palmier |
♂パルミエ |
源氏パイ |
Paris-Brest* |
♂パリ ブレスト |
|
Poire Belle-Hélène* |
♀ポワール ベル エレーヌ |
洋梨のベルエレーヌ |
♀プロフィット ロール |
*オペラ= チョコガナッシュ、モカバタークリーム、ビスキュイが層になった角ケーキ。
*パリブレスト= プラリネ風味のバタークリームが挟まった、リング状シュークリーム。
*ベルエレーヌ= 洋梨コンポートのバニラアイスとチョコソースがけ。
*プロフィットロール= レストランの王道デザート。プチシューアイスのチョコソースがけ。
Quatre-quarts |
♂カトル カール |
パウンド ケーキ |
♀ルリジューズ |
||
Riz au lait |
♂リオレ |
甘いミルク粥 |
Sablé |
♂サブレ |
|
Saint Honoré* |
♂サントノレ |
|
♂サヴァラン |
ババオラムの兄弟 |
*ルリジューズ= シュークリームを雪だるま状に積んだ小菓子。クリームや糖衣で「修道女」らしく装飾。
*サントノレ= パイ土台にカスタードクリームや生クリームを乗せ、カラメルのプチシューを飾ったケーキ。
Trianon/Royal* |
♂トリアノン/ロワイアル |
|
Tarte |
♀タルト |
|
♀タルトタタン |
タルトタタン |
|
Tarte tropézienne* |
♀トロペジエンヌ |
|
Tartelette |
♀タルトレット |
1人前小型タルト |
*トリアノン= ダコワーズ土台にプラリネチョコムースが積まれたケーキ。
*トロペジエンヌ= 「サントロペのタルト」カスタードのバタークリームをどっぷり挟んだブリオッシュのバーガー。
外国発祥のパティスリ
Charlotte* |
♀シャルロット |
|
Cheesecake |
♂チーズケイク |
チーズケーキ |
Cookies |
♂クッキ |
クッキー |
Crumble |
♂クロンブル |
クランブル |
Donats |
♂ドナッツ |
ドーナツ |
Forêt noire* |
♀フォレノワール |
|
Gâteau roulé |
♂ガトールレ |
ロールケーキ |
Gaufre |
♀ゴッフル |
ベルギーワッフル |
Sachertorte |
♂サッシェルトルトゥ |
ザッハトルテ |
Muffin |
♂マフィンヌ |
マフィン |
Panna cotta |
♂パンナコッタ |
パンナコッタ |
Tiramisu |
♂ティラミス |
ティラミス |
*フォレノワール= 「黒い森」の意。ホイップクリームとキルシュ浸けのココアジェノワーズを層にし、サクランボと削りチョコで飾ったケーキ。
* シャルロット= 周囲にビスキュイを貼り付けた冷ケーキ。
お菓子好きの用語
pâte |
♀パットゥ |
生地 |
Pâte feuilletée |
♀–フイユテ |
パイ生地 |
Pâte à choux |
♀–アシュー |
シュー生地 |
Pâte brisée |
♀–ブリゼ |
無糖タルト生地 |
Pâte sablée |
♀–サブレ |
有糖タルト生地 |
biscuit Joconde* |
♂ビスキュイ ジョコンド |
|
Génoise |
♀ジェノワーズ |
スポンジ生地 |
*ビスキュイジョコンド= アーモンド粉のきいたスポンジ系ビスケット生地。
Crème Chantilly | ♀クレーム ションティイ | ホイップクリーム |
Crème pâtissière | ♀クレーム パティシエール | カスタードクリーム |
Compote | ♀コンポットゥ | コンポート |
Confiture | ♀コンフィチュール | ジャム |
Coulis | ♂クリ | 果物どろソース |
あのデザートたち、フランスでは?
カスタードプリン
カスタードプリンの仏語はクレームキャラメル、またはフロン。クラシックなレシピのわりに、なぜか仏では目にすることが少ないデザート。たまに出会っても平気でスが入っていたりするので、プリンのスを気にするのは茶碗蒸し文化のなせる技かも。ちなみにフロンとは、モチっと固まったあのカスタード生地のことを言い、ファーブルトンやクラフティなどにも使われます。
甘いゼリー
あの甘いゼリーは、フランスでも La Jelly ジェリーという名で知られてはいる様子ですが、一度も見たことがありません。ゼリーと似た「ジュレ」という言葉は、ゼラチンで固められた塩味系のアペリティフ料理や、果物などの煮凝りソースがジュレと呼ばれています。
シュークリーム
フラ語でシューアラクレーム。シュー生地文化の国なのに、シュークリーム単体の販売はほとんど見たことがありません。伝統的なエクレアやロリジューズがあるからでしょうか。ですが近年ようやくパリにシュークリームの専門店が出ているとか!自国の食文化に対して保守派の仏人は多いので、負けずに生き残って欲しいです。
おわりに
フランスでは、ケーキ屋とパン屋の両方を掲げているお店が多いです。粉もん専門店という感じで、美味しそうな甘いモノがたくさん売られています。
今度フランスに来たら、ぜひパティスリーでケーキを買って食べてみてね。ハイブランドの味も素敵だけど、できれば土地の人ご愛用の伝統的なお店がおすすめ。仏人は男も女も甘党なので日本のケーキにくらべ、その強い甘さにはビックリすると思います。
各ケーキの歴史も順次、紹介していきます。それではまた次回♪
参考: Académie du gout – Tous les secrets des grands chefs