みなさん、こんにちは。
今日は超有名フランス菓子【マカロン】の話です。
初めてラデュレのマカロンを食べた、ウン十年前のあの感動。
お洒落パティスリーと言えば、レアチーズケーキとモンブランしか知らなかった私には、それは大カルチャーショックでした。
パステル色のコロンとしたフォルムと、味の種類の豊富さ。そんなマカロンを目の前に、まるで可愛い宝石を眺めているかの如く、妙に心トキめいたのを覚えています。
今でこそピエール・エルメを筆頭に、そこら中のお店がオシャレなマカロンを作り、日本でも手軽に味わうことができるようになったフランス菓子。
さてさて、この「マカロン」にはどんな歴史があるのか…
それではどうぞ、ごらんください♪
Table des matière
【マカロン】の歴史をのぞく。
カトリーヌ・ド・メディシスが持ち込んだお菓子
マカロンの歴史はたいそう古く、中世のシリアでは « louzieh » (アーモンド生地) という名で、後に1500年頃のイタリアでは « maccherone » (薄い生地) という名ですでに作られていました。
シリアやモロッコなどアラブ地域はアーモンド産地でもあるので、イタリアへもその経路でレシピが入ったのではと考えられています。
その後1533年、カトリーヌ・ド・メディシスがオルレアン公 (仏王アンリ2) へ嫁入りした際に、イタリアからフランスへとマカロンを持ち込みました。
いずれの古代マカロンも現在とレシピは同じで、アーモンドプードルと砂糖と卵白が使われています。
唯一ちがうのは、当時は単にビスケット部分だけで存在したこと。クリームなどを挟んだ現在のスタイルになるのは、もっと後の時代になってからです。
マカロンが今の姿に…
こうしてカトリーヌ・ド・メディシスによってフランスに持ち込まれたマカロンは、長い年月をかけ、フランス各地で独自の郷土菓子として発展。なんと40種以上の地方マカロンが存在します。
そしてやっとこ1830年頃のパリで、2つのマカロンの間にジャムを挟み、リキュールやスパイスで香り付けしたものが誕生!この頃にはマカロンの食感も、今のように「外パリッ、中モッチリ」に進化します。
20世紀初頭には、あのパティスリー「ラデュレ」が、色・香り・味の複雑なものを作り始め「パリ風マカロン」として極めてゆき、今に至るのです。
以上、あの可愛い「マカロン」の歴史でした。
それではまた次回♪
Castelanne – Qui a inventé les macarons ?
Edélices.com – D’où viennent les macarons ?
lcf-magazine – L’histoire du macaron