みなさん、こんにちは。
今日は「クレームブリュレ」の話です。
映画「アメリ」でオドレイ・トトゥが、スプーンでカラメルをカチカチ割って遊ぶデザート「クレームブリュレ」。
このシーンを観て、このすごく美味しそうなデザートは何だ⁈と心惹かれまくり、それから程なくして、パリのレストランで初めて食べて、大感動したのを覚えています。
今思えば、アメリみたく表面をカチカチ割る行為に、異常に幸せを感じたんだとは思いますが。。。
パリパリのカラメルと、ネットリと舌にまとわりつく濃厚クリームの味は、カスタード好きには贅沢の極みです。
表面はバーナーで砂糖を焦がすので生ぬるく、中のクリームは冷んやり。
熱いの + 冷たいの、フランス人の好きなコンビです。
フレンチレストの定番デザート「クレームブリュレ」
いったいどんな歴史があるのか、それではちょっとのぞいてみましょ♪
「クレームブリュレ」の歴史
「クレームブリュレ」の誕生はフランス17世紀。
その後、長いこと世に忘れ去られ、デザートとして見直され再登場したのがここ25年程という、珍しい経歴の持ち主。
このデザートが「クレームブリュレ」として歴史に初登場するのは、1691年に出版されたフランソワ・マシアロ著の料理本『宮廷とブルジョワの新料理』の中。
マシアロはフィリップ・ドルレアン (ルイ14世の弟) の料理人でした。ある日、彼が食事のデザートに出したクレームが冷え過ぎていたので、フィリップが文句を言います。
そこでマシアロは、クリームの表面に砂糖をかけ、熱した鉄の棒を当ててクリームを軽く温めました。すると、表面の砂糖はカラメル状になって熱く固まり、中心部は冷えた状態のデザートとなり、フィリップは大絶賛!こうしてクレームブリュレが誕生します。
しかし、これに似たデザートが、イギリスやスペインには以前から存在しており、彼の著書の中にも英国のそれは「クレームオングロワーズ」Crème Angloise として見られます。
そのため、マシアロが幼少期をロンドンで過ごしたことや、カタルーニャ地方への出張経験があるため、その時にクレームブリュレの元となるデザートに出会い、そこから案を得たと考えられています。
今では日本でもよく知れた人気のデザートです。
バニラやライムやラベンダーなど、心地よく風味づけされるクリームは、作り手のセンスが出る部分。でもってカラメルをパリパリ砕ける厚みで作れてるクレームブリュレは、最高に美味しい!
ときどきプリンと比較されたりするけれど、全くの別物です。プリンはプリンの良さが、クレームブリュレはまた別の良さがあります。
まだ食べたことのない人は、ぜひ一度食べてみてね。クリームと黄身とカラメルのハーモニーに、コロッと参ること間違いなしのデザート。
それではまた次回♪
france 3- grand est- Connaissez-vous la crème brûlée, le dessert de notre enfance ?
Franchement Bien- Délicieuse crème brûlée