仏サスペンス映画の巨匠【クルーゾ】監督の作品レビューとランキング

みなさん、こんにちは。

今日は仏サスペンス映画の巨匠【クルーゾ】監督の、今まで観てきた作品をランク付けしてみました。

 

フランスのヒッチコックと呼ばれるアンリ=ジョルジュ・クルーゾ (1907-1977)。

彼が画面に描き出すスリラー感は絶品です。べつにオバケやグロい物が出てくるわけではないのに、モノクロの効果を上手く使って、恐怖と緊張と美の空気を作り出します。

完全に私の好みによる独断と偏見で判定しています。みなさんの評価と違ったらごめんなさい。まだ観てない作品もあるので、新たに鑑賞したり、再鑑賞したりで、今後の評価順位が変わることもあります。

それではどうぞ、ごらんください♪

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クルーゾ作品おすすめランキング

タイトル】名から、各レビュー記事へ飛べます。

1位【悪魔のような女 】

監督:クルーゾ
出演 シモーヌ・シニョレ、ヴェラ・クルーゾ、ポール・ムリス
1955年・犯罪スリラー・白黒

寄宿学校長で暴力的な男を、妻と男の愛人の女ふたりが共謀して殺害。男の遺体をプールに沈めるが、後日その遺体が無くなっていることが発覚。その日から寄宿舎で奇怪な出来事が頻発する。サスペンス性だけでなく、スリル感やホラー要素も含んだ作品。モノクロの陰影が表現する恐怖感は極上。

2位【恐怖の報酬】

監督:クルーゾ
出演:イヴ・モンタン、シャルル・ヴァネル
1953年・ドラマ・アドヴェンチャ・白黒

南米ラスピエドラス。街から500キロはなれた油田で火災が起こる。2000ドルの報奨金で、消火のために400キロのニトログリセリンを、トラックで運ぶことになった。選ばれた4人は2台のトラックに分かれて出発。しかし道中は色んな障害が待ち受けている…。 前半部を少し辛抱すると、後半部はノンストップであっと言う間の2時間半。貧困と金と恐怖を目前にした人間の心理が、丁寧に描かれます。

3位【密告】

監督:クルーゾ
出演:ピエール・フレネ、ジネット・ルクレール
1943年・サスペンス・白黒

とある田舎町に、匿名「カラス」の手紙が次々と届く。不倫関係、闇売、堕胎手術など、カラスの告発は続く。「一体、カラスは誰なのか」というミステリーだけでなく、田舎町の人々の暮らしや、個人の事情など「人間性」に焦点を当てた描写が秀逸な作品。

4位【真実】

監督:クルーゾ
出演 ブリジット・バルドー、サミ・フレー
1960年・ドラマ・白黒

恋人殺害の罪に問われているドミニクの、法廷での裁判の流れに沿って、彼女が犯罪に至るまでの愛憎劇がフラッシュバックで挿入されます。出来の良い妹とそうでない姉の確執、娼婦に対する世間の目など、時代の価値観を垣間見ることのできる作品。

5位【犯罪河岸】

監督:クルーゾ
出演:シュジー・ドレール、ベルナール・ブリエ、ルイ・ジュヴェ
1947年・犯罪ドラマ・白黒

二流歌手ジェニーは、大金持ちのスケベ老人に映画出演の話を持ちかけられ、反対する夫に嘘をついて、彼の家に行く。怒った夫は浮気相手を殺しに向かうが、そこにはすでに死体になった老人がいた… 滑舌良くまとめ上げられた、心温まる大衆ミステリードラマ。刑事役のルイ・ジュヴェの牽引力は見モノです。

6位【情婦マノン】

監督:クルーゾ
出演:ミシェル・オークレール、セシル・オブリー
1949年・ドラマ・白黒

イスラエルに向かうユダヤ人を乗せた船の貨物室で、殺人容疑で指名手配中の男とその女が発見される。船長の前まで連れ出された男は、乗船するまでの経緯を、やおら船長に語り始める…。男を狂酔させる何かを持ったマノンと、その魅力に取り憑かれて、愛と独占欲を混同してしまった男の悲劇を描きます。ちょっと歪んでると思えるほどに、壮絶な愛を描いた作品。

7位【スパイ】

監督:クルーゾ
出演:ジェラール・セティ、クルト・ユンゲンス
1975年・スリラー・白黒

冷戦時代のフランス。精神病院の院長マリックは、ある米国人からアレックスという男性を病院で匿って欲しいと依頼される。翌朝、病院内やその周辺は、東西のスパイだらけだった…。カフカ的な不条理や混沌が好きな人は、楽しめる作品だと思います。

8位【囚われの女】

監督:クルーゾ
出演:エリザベス・ウィナー、ベルナール・フレッソン
1968年・ドラマ

遺作。今までの作風と全く異なり、性癖を強く漂わせる変な作品。ヌーヴェルヴァーグのはしりみたく、前衛色が目立ちます。テーマは「服従」なのでご注意を。

 

クルーゾの作品はどれも、極端に良い点と悪い点が混在しているので、ランク付がとても難しかったです。たぶん人によって全く異なる順位になりうる作風じゃないかと思います。

ヒッチコック風サスペンスが好きで、白黒映画を観るのが苦痛でない人は、ぜひぜひ観て欲しい映画たちです。それではまた♪