みなさん、こんにちは。
前回のつづきでフランス語の【冠詞】第3弾です。
テーマは【否定文における冠詞の変化】について。
今回は決まったルールをいくつか覚えていくだけなので、前回にくらべたら楽チンだと思います。
それではどうぞ、ごらんください♪
【冠詞】に関するその他のテーマについては、以下のページで解説しています。
Table des matière
思い出しておく【冠詞】の基本
【定冠詞】LE (L’)/ LA (L’)/ LES
その物事の 全体 を指します。ということは、物事の 身元を特定 できたり、カテゴリー的にとらえることができます。(つまり、話の流れや一般性から、物事がすでに特定されてる、または容易に特定できる場合につかいます。)
【不定冠詞】 UN/ UNE/ DES
数えられる名詞に使い、物事の 身元が特定されていない状態 になります。「ある1つの/いくつかの」という数の意識が入ります。単数名詞で、かつ形容詞でキャラクター性が与えられた名詞は、その物事が主張される傾向にあります。
【部分冠詞】 DU/ DE LA (DE L’)
不定冠詞と同じく 身元は特定されません。数えられない名詞に使います。その物事の「部分」を表現します。
それでは【否定文】における冠詞の変化をみていきます。
【否定文】における冠詞の変化
否定文 « ne-pas/ ne-plus/ ne-jamais » の場合
まずは「ne-pas, ne-plus, ne-jamais」の否定文における冠詞の変化です。
① 【定冠詞】は否定文中ではそのまま残る。
定冠詞はそのまま残ります。
J’aime les chiens. → Je n’aime pas les chiens.
Je fais la cuisine. → Je ne fais pas la cuisine.
② 【不定冠詞/部分冠詞】は否定文では « de » になる。
不定冠詞・部分冠詞は de になります。
J’ai une soeur.
→ Je n’ai pas de soeur.
Il a des amis.
→ Il n’a pas d’amis.
Elle mange de la viande.
→ Elle ne mange pas de viande.
Il mange sans faire de bruit.
「彼は音を立てずに食べる」
SANS は否定と同じ作用なため « faire du bruit » が « sans faire de bruit » になります。
Attention 動詞 « être » の否定文では、不定冠詞・部分冠詞はそのまま残ります。 C’est une femme. → Ce n'est pas une femme. C'est du chocolat. → Ce n'est pas du chocolat.
Remarque 不定冠詞 un/une の「1つ」という意味を強調したい場合は、冠詞を残します。 - Tu as un problème ? - Non je n’ai pas un problème. J’en ai trois! - なんか問題が(1つ)あるの? - いや1つじゃなくて、3つあるんだ!
否定文 « ne… ni… ni… » の場合
つぎに「ni」を使った否定文の冠詞の変化についてです。
①【定冠詞】はそのまま残る。
定冠詞はそのまま残ります。
J’aime les chiens et les chats.
→ Je n’aime ni les chiens ni les chats.
→ Je n’aime chiens ni les chats.
② 【不定冠詞/部分冠詞】は文形によって de になる、もしくは完全に落ちる。
不定冠詞と部分冠詞は de になるか、もしくは落ちてしまいます。
Je mange des œufs et du fromage.
→Je ne mange ni œufs ni lait.
→Je ne mange pas d’œufs ni de lait.
「卵もチーズも食べないよ」
おわりに
まずは「不定冠詞・部分冠詞は否定文で “DE” になる、定冠詞は残る」ということをしっかり覚えておいたら良いと思います。
次は冠詞の最終回【冠詞が付かない場合・前置詞DEとの関係】についてです。
それではまた次回♪
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