フランス語の代名動詞・活用と用法の基本

基本フランス語文法【代名動詞】活用とその用法をみてみよう。

みなさん、こんにちは。今日はフランス語【代名動詞】についてです。代名動詞は、たとえば日常生活で「自分の身支度」を表現する際にも多用される動詞です。

起きる、目を覚ます、歯をみがく、服を着る、体を洗う、ヒゲをそる、化粧をする、香水をつける、横になる、寝付く、など。

代名動詞ってなんだかヤヤコシ… と言ってる暇もないくらい、良く使われます。今回はこの【代名動詞】の基本である、活用と用法についてみてみたいと思います。

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【代名動詞】の活用

 

代名動詞は「se + 動詞」 の形をしています。(se 再帰代名詞とよばれてます)

代名動詞を使うときは、この再帰代名詞 se をくっつけたまま活用させます。

 

現在形の活用

たとえば、立ち上がる・起きる「se lever」を現在形に活用させてみると

Je me lève
Tu te lèves
Il/Elle se lève 

Nous nous levons
Vous vous levez
Ils/Elles se lèvent

ポイントは、3人称活用時の再帰代名詞は「se」のまま、ということです。 1・2人称は主語に対応した代名詞になります。

 

複合過去の活用

代名動詞を複合過去などの複合形にする時、助動詞は「être」をつかいます。

se lever を活用させてみると、

Je me suis levé(e)
Tu tes levé(e)
Il/Elle sest  levé/levée

Nous nous sommes levé(e)s
Vous vous êtes levé(e)(s)
Ils/Elles se sont  levés/levées

 

このように se lever が複合過去になると、過去分詞に「性数一致」が起きてきます。代名動詞によっては性数一致が起きない場合もあるので、くわしく見たい方は『代名動詞の複合過去「性数一致」のはなし』を覗いてみてください。

 

【代名動詞】の用法

それでは、代名動詞の用法についてみてみましょ。

「代名動詞」は大きく2つに区分できます。

 

« 代名動詞 » でしか存在しないタイプ」と

« 代名動詞 / se がない単独の動詞 » の2つの型で存在するタイプ」です。

どういうことかというと

 

① 「代名動詞でしか存在しない」もの

例えば、 sabsenter, senfuir, s’envoler, se méfier,  se souvenir, etc…

これらの単語は、 se がくっついた代名動詞としての型でしか存在しません。 

単独で、absenter, enfuir, envoler… という動詞は無いということです。辞書をひいたときに、代名動詞でしか載ってないので分かると思います。

 

② 「代名動詞 / se のない単独の動詞」の2つの型で存在するもの

例えば、se disputer, se laver, se parler, se réveiller, se coucher, etc…

これらの代名動詞は、se がない状態での動詞が存在します単独で使える、disputer, laver, parler… という動詞があるということです。

 

Je me lave.    (代名動詞 se laver)
私はカラダを洗う。

Je lave mon pantalon.   (動詞 laver)
私はズボンを洗う。

そしてこの②の代名動詞たちは、 その性質によって、さらに1 再帰的』『2 受動的』『3 相互的』4 単独の動詞と代名動詞の時で意味がちがうもの』の4つのグループに分けることができます。日本語名は覚えなくてもよいですが、各グループの性質はしっかり把握しておく方が良いです。

 

1. 再帰的用法

主語が自分自身を/に〜するです。

se は「自分自身」。主語が行動を起こし、その行動は主語自身に向いて作用しています。

 

Elle se lave.
彼女はカラダを洗う。

彼女が洗うという行動を起こし、それが自分に向いて働いています。

つまり「彼女は自分自身を洗う」Elle lave elle-même. ととれます。

 

2. 相互的用法

文の主語は複数で、se はそれに対応し「主語がお互いに~する」という意味が出ます。 

 

Ils ne se parlent plus.
彼らはもうお互い喋らない。

se parler で「お互いに話す」です。

 

Mes parents se disputent tout le temps.
私の両親はしょっ中ケンカしている。

se disputer で「お互いに口論をふっかけ合う」ことです。

 

3. 受動的用法

主語が~される」という受け身の意味になっています。

 

Langlais se parle partout.
英語はそこら中で話されている。

これは「英語は人々によって話されている」と受け身の意味がわかりやすい例です。

On parle langlais partout. または être parlé と同じ意味です。

 

Le curry ne se mange pas avec les baguettes.
カレーはお箸では食べない。

文の日本語訳からは分かりにくいですが、「カレーは食べられない」と受け身の意味が潜んでいます。

つまり、On ne mange pas le curry avec les baguettes. と同じ意味です。

 

4. 単独の動詞と代名動詞の時で意味がちがうもの。

動詞単独の時の意味と、代名動詞になった時の意味が違ってくるものがあります。

(この用法は「① 代名動詞でしか存在しないもの (本質的)」と同グループにしている解説もあります。)

 

例えば、sattendre à,  se douter de,  se mettre à,  se passer de,  etc.

 

Jattends quelquun.
人を待ってるんです。(単独の動詞 : attendre 待つ)

Je ne mattendais pas à ça.
それは予想してなかったなあ。(代名動詞 : s’attendre à  予想する)

 

 

以上が代名動詞の基本的な用法でした。

 

*同じ代名動詞でも、複数の用法で使われるものもあります。過去分詞の性数一致に関係してくるので、ちょっと注意が必要です。

 

 

おわりに

代名動詞の「相互」と「再帰」の用法は、文の主語と se の関連性がはっきりしているので、比較的理解しやすいかと思います。

いまいち掴みにくいのが「受け身」の用法かと思いますが、この用法は使えるようになると本当に便利です。

Ça se voit. / Ça se dit. / Ça sentend. / Ça se fait. などなど、簡単な文型からどんどん使ってみてください。辞書で例文を確認したりしながら、むりやり使ってるうちに慣れてきますよ!

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