みなさん、こんにちは。
今日はフランス語【代名動詞】についてです。
代名動詞は、たとえば日常生活で「自分の身支度」を表現する際にも多用される動詞です。
起きる、目を覚ます、歯をみがく、服を着る、体を洗う、ヒゲをそる、化粧をする、香水をつける、横になる、寝付く… などなど。
代名動詞ってなんだかヤヤコシな… と言ってる暇もないくらい良く使われます。
今日はこの【代名動詞】の基本である「活用と用法」についてです。
それではどうぞ、ごらんください♪
Table des matière
【代名動詞】の活用
代名動詞は「se + 動詞」 の形をしています。( se は 再帰代名詞 とよばれてます)
代名動詞を使うときは、この se をくっつけたまま活用させます。
現在形の活用
まずは「現在形」の活用です。
たとえば、立ち上がる・起きる「se lever」を活用させてみると…
「現在形」の活用 |
Je me lève |
Tu te lèves /strong> |
Il / Elle se lève |
Nous nous levons |
Vous vous levez |
Ils / Elles se lèvent |
ポイントは、3人称活用時の再帰代名詞は「se」のまま、ということ。
1・2人称は主語に対応した代名詞になってますね。
複合過去の活用
つぎに「複合形」の活用です。
代名動詞を複合過去などの「複合形」にする場合は、助動詞に être をつかい「S’ÊTRE + 過去分詞」の形にします。
se lever を複合過去形に活用させてみると、
「複合過去形」の活用 |
Je me suis levé (e) |
Tu t’es levé (e) |
Il s’est levé Elle s’est levée |
Nous nous sommes levé(e)s |
Vous vous êtes levé (e)(s) |
Ils se sont levés Elles se sont levées |
このように se lever が「複合過去」になると文によっては 過去分詞に「性数一致」が起きてきます。
【代名動詞】の用法
それでは、代名動詞の「用法」についてみてみましょ。
「用法」は複合時制の性数一致の判別の助けになるので、どんな用法があるのかを軽く理解しておくと便利です♪
「代名動詞」は大きく①②のタイプに分かれ、②はさらに4つに分かれます。
① « 代名動詞 » しかないタイプ
② « 代名動詞 / se がない単独の動詞 » の2手あるタイプ
「1 再帰的」
「2 受動的」
「3 相互的」
「4 単独の動詞と代名動詞の時で意味がちがうもの」
それぞれ、詳しくみていきましょ。
① 「代名動詞でしかない」動詞
①「代名動詞でしかない動詞」とは、例えば、
s’absenter, s’enfuir, s’envoler, se méfier, se souvenir, etc…
これらの動詞は se が付いた代名動詞の型でしか存在しません。
単独の absenter, enfuir, envoler… という動詞は無く、辞書には代名動詞だけが載っています。
② 「代名動詞 / se のない単独の動詞」の2手ある動詞
②「代名動詞と se のない単独動詞の2手ある動詞」とは、例えば、
se disputer, se laver, se parler, se réveiller, se coucher, etc…
これらの代名動詞は se がない状態での動詞が存在します。
単独で使える disputer, laver, parler… という動詞があるということです。
例えば動詞「laver」
Je me lave. (代名動詞 se laver)
私はカラダを洗う。
Je lave mon pantalon. (動詞 laver)
私はズボンを洗う。
そして、この②の代名動詞たちは、 さらに「1 再帰的」「2 受動的」「3 相互的」「4 単独動詞と代名動詞で意味がちがうもの」の4つに分けることができます。
1. 再帰的用法
「主語が自分自身 を/に〜する」です。
se が「自分自身」
主語が行動を起こし、その行動は主語自身に向いて作用します。
Elle se lave.
「彼女はカラダを洗う」
彼女が洗うという行動を起こし、それが自分に向いて働いています。
つまり「彼女は自分自身を洗う」Elle lave elle-même. ととれます。
2. 相互的用法
文の主語は複数で、se はそれに対応し「主語がお互いに~する」という相互の意味が出ます。
Ils ne se parlent plus.
「彼らはもうお互い喋らない」
se parler「お互いに話す」
Mes parents se disputent tout le temps.
「私の両親はしょっ中ケンカしている」
se disputer「お互いに口論をふっかけ合う」
3. 受動的用法
「主語が~される」という 受動 の意味になっています。
L’anglais se parle partout.
「英語はそこら中で話されている」
「英語は人々によって話されている」と受け身の意味が出てます。
On parle l’anglais partout. または être parlé と同じです。
Le curry ne se mange pas avec les baguettes.
「カレーはお箸では食べない」
「カレーは箸では食べられない」と受け身の意味が潜んでいます。
On ne mange pas le curry avec les baguettes. と同じです。
4. 「単独の動詞」と「代名動詞」の時で意味が違うもの。
この用法を「① 代名動詞でしか存在しない(本質的)」と同グループにする解説もあります。
「動詞単独」と「代名動詞」の時で意味が違うもの があります。
例えば、つぎのような動詞です。
s’attendre à, se douter de, se mettre à, se passer de …
では「s’attendre」を例にみてみましょ。
J’attends quelqu’un.
「人を待ってるんです」
Je ne m’attendais pas à ça.
「それは予想してなかったなあ」
単独の動詞 attendre「待つ」
代名動詞 s’attendre à「予想する」
と意味が違っています。
おわりに
代名動詞の中には、1つだけの用法でなく、複数の用法で使えるものもあります。用法の理解は、過去分詞の性数一致に関係してくるので、すこし注意が必要です。
代名動詞の「相互」と「再帰」の用法は、文の主語と se の関係性がはっきりしているので、比較的理解しやすいかと思います。
いまいち掴みにくいのが「受け身」の用法かと思いますが、この用法は使えるようになると便利です。Ça se voit. / Ça se dit. / Ça s’entend. / Ça se fait. などなど。辞書で意味を確認しつつ、簡単な文からどんどん使ってみてくださいね。
それではまた次回♪
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