フランス語「なので・なぜなら」原因理由の接続詞【Parce que /Puisque /Car】違いと使い方

今日は、フランス語で原因理由を表現する【Parce que/Puisque/Car】についてです。

 

いずれも日本語では「~なので・だから」と訳せてしまうのですが、フランス語では微妙にニュアンスが違ってきます。

今日はこれらの言葉の意味の違いと使い方について、見てみたいと思います。

それではどうぞ、ごらんください♪

【Parce que】の使い方

基本のルールです。

・ « parce que » は、聞き手が知らない新しい情報 である「原因や理由」を展開する場合につかいます。

 « parce que » 節は、主節のあとに続く ことが多いです。
文頭にはあまり置きませんが、Pourquoi?の質問にはParce queで答えます。

・« parce que » のあとには直接法・条件法がきます。接続法はきません。(Puisque/Carも同じ)

Pourquoi est-ce que tu es en retard ?
-(Je suis en retard ) Parce que je me suis rendormi(e) après la sonnerie de mon réveil.

「なんで遅れたの?」
「目覚まし鳴った後、二度寝しちゃったんだ」

Il nest pas resté longtemps parce quil était pressé.

「彼、急いでたから、長くは居なかったよ」

Je vais me coucher parce que je travaille tôt demain.

「もう寝るよ、明日は仕事が早いからね」

 

原因の表現を強調したい場合には « Cest parce que/ Cest que » を使うこともできます。

Cest parce quil a trop mangé quil est malade.

「食べ過ぎたせいで、彼は病気なんだよ」

 

Puisque】の使い方

聞き手がすでに分かっている事を原因・理由として提示し、主節の内容を展開する場合につかいます。 

・文頭 に置かれます。

Puisque tu ne veux pas la voir, on y va sans toi.

「君は彼女に会いたくないってんだから、僕らだけで行くよ」

Puisque tu las dit, tu dois le faire.

「君がそう言ったんだから、やらなきゃだめだね」

Puisque tu es fatigué(e), on va rester à la maison ce soir.

「疲れてるんだから、今夜は家にいよう」

 

car】の使い方

・基本 car  parce que と同じ場面 で使えます。

・等位接続詞 car 文頭には来ません

書き言葉 でよく使われます。

 

Je n’ai pas pu te joindre, car la ligne était occupée.

「君に連絡とれなかったのは、電話が話し中だったからだ」

Il est malade, car il a trop mangé hier soir.

「彼は病気だ、なぜなら昨晩食べ過ぎたから」

 

ちょっと注意

 car parce que では代用できない 状況もあります。前文の主張を証明する形で使用されている場合 です。

例です。

Il est malade, car il nest pas venu à l’école aujourdhui.

「彼は病気だよ、今日は学校にも来てなかったから」

ここは parce que では代用できません。parce que にすると「学校に来なかったのが理由で病気だ」となってしまい変です。この場合、会話では Vu que で代用できます。

 

まとめ

いずれも「~なので」と訳すことが多いですが、これだと緻密なニュアンスがわかりにくいのが難点です。以下、使い分けの指標を参考にしてみてください。

 

【parce que / puisque】については、

A parce que B.】は「Aであるのは、B だからだよ。」と原因理由Bを提示する場合に、

【Puisque B, A.】は明らかな事実Bを使って「Bなんだから、Aだよ。」と主節Aの内容を展開するためにつかいます。

parce que /car】については、

「~なので」と言いたいときに会話では、「~のせいで(おかげで)」と考えて意味が通じる場合には Parce que、通じない場合には vu que が使えます。書き言葉では両方のケースで car が使用可です。

 

今日のフラ語の勉強に、なにか新しい発見があったならば嬉しいです。

それではまた次回♪

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