みなさん、こんにちは。パリはもうすっかり秋になりました。
今さらですが、この夏休みに訪れたフランス、アルプスの街を少し紹介したいと思います。
昨年のシャモニー旅【夏のモンブランを眺めシャモニーの自然を楽しむ旅】を計画してくれた友人が、今年の夏も初心者用の山歩きを計画してくれました。
今回の目的地は、フランス南東にあるアルプスの町 « Serre Chevalier » セール・シュヴァリエと、« Névache » ネヴァシュです。
Table des matière
夏のアルプス「セールシュヴァリエ」
パリから車で8時間走って、セールシュヴァリエに到着。その山麓の村に宿をとりました。
セールシュヴァリエ近郊のアルプスは、山々の表面がなだらかなのが印象的です。冬のスキーリゾート地として名を馳せているのがよく分かります。
同じアルプス山系とはいえ、昨年訪れたモンブランの町シャモニーで感じた山の「威圧感」とは正反対とも言えるほど、なんだか長閑な雰囲気。同じアルプスでもここまで表情が違うものなんですね。
セールシュヴァリエは高木でなく岩や低木地帯が多いので、好天だとガンガンに直射日光にさらされるので、トレッキングには日焼け対策と飲料水の携帯は欠かせません。
私たちはミニトレッキングのみのアクティビティでしたが、マウンテンバイク(VTT) やロードサイクリング、ロッククライミングを楽しむ人たちも多かったです。
ブリアンソンとネヴァシュを散策
夏のセールシュヴァリエは、山のスポーツを楽しめるだけでなく、散策向きのかわいい街や村も近くにあります。
ブリアンソン旧市街地。
通りの真ん中に溝があり、余所見してると捻挫する。
一番有名な街はブリアンソンです。17世紀に城砦都市として建設され、旧地区は今でもその名残が十分に感じとれる観光名所となっています。
ブリアンソンも素敵な街ですが個人的おすすめは、そこから車で30分ほど走った « Névache »ネヴァシュ村です。ネヴァシュは伝統な民家と日時計で有名です。
ネヴァシュの伝統建築民家
この村の民家は、地域の気候にそぐうよう何世紀にも渡って確立された、独特の建築様式があります。下層部が石造、上層部が木造となっています。
1階には冬場に家畜を入れる部屋があり、人間はその横の部屋に居住し、家畜からの熱を暖房として有効利用しました。
そして木造部分の屋根下やバルコニーは非常に風通しが良く、干草や収穫物の保存、洗濯物を乾かすために使われました。家畜小屋、倉庫、人の居住区が全て一緒になった「家」なのです。
この地域には名産の「日時計」がそこら中にあり、デザインも色々なので探してみると楽しいですよ。
アルプスからの湧水場「フォンテーヌ」も、モデル違いでたくさん見つかります。
この地域には、教会や礼拝堂も多数あります。崖っぷち、畑の真ん中、道端など、思わぬ所に突如として祠があったりするので、教会巡りが好きな方には面白い地域だと思います。
ご当地グルメ「トゥルトン」
ここの名物といえば「トゥルトン」。手のひらサイズのおつまみで、ジャガイモ、チーズ、ほうれん草などの具を小麦粉生地で包んで油で揚げたものです。小腹が空いた時に、熱々の揚げたてをどうぞ。
その他の名物として、チーズや地ビールはもちろんですが、果物ミルティーユのタルト (ブルーベリーみたい) もとても有名です。色々なブロンジュリーで食べ比べするのが楽しいです。
夏のセールシュヴァリエは、シャモニーのような「自然のド迫力」には若干欠けますが、近郊に可愛い村が多数点在しているので、自然と観光の両方を楽しめるカジュアルな地域だと思いました。
機会があればぜひ訪れてみてください。
それではまた♪