みなさん、こんにちは。
今日のフランスは、アルプス山脈最高峰モンブランの街【シャモニー】の紹介です。
ご存知のとおり私はズボラのぐぅたら。
旅行といえば文化系旅行が多いのですが、この夏 (2021) は久々に体育系旅行をしました。
夏休みなのに家から出ない私を見かねた登山趣味の友人が、初心者用のシャモニートレッキングを考えてくれたのです。
モンブランなんてもっぱら食べる方が専門なので、友達が企画してくれなきゃ絶対に自分では行こうとも思わない旅でしたよ。友達ってありがたい!
山好きだけどあんまり体力には自信ないわ、という人でも十分にアルプスの美を堪能できる旅でした。
それではどうぞ、ごらんください♪
ぐぅたらがモンブランを拝む旅。
パリから南東へ約630キロ、車で6時間半ほど走って、両側を山に挟まれた谷間の街シャモニー (標高1035m) に到着。電車でも来れるけど、車はマイペースにあちこち移動できるのでやっぱり便利です。
予約した街のホテルは8月だったこともあり、1室130ユーロ。シャワーと寝るだけなのに高い… (1人も2人も1室計算なので2人で泊まる方がお得)
部屋からの眺め。
矢印の山がモンブラン(4810m)。
右手のドームデュグテ(4304m)の方が手前にあるので高く見えます。
2日目は、エギュイユデュミディ行きロープウェイの途中の駅で降りて、ブルー湖を見学。早朝なのが良かったのか、マルモットに出会うことができました。
そこからゆっくり2時間ほど歩いて、モントンヴェールに到着。そこで氷河「メールドグラス」の歴史 (昔の氷河跡) を見学した後、シャモニーの街まで赤い山岳電車にゴトゴト揺られて帰って来ました。
ちなみにエギュイユデュミディは「正午を指す針」という意味です。
エギュイユデュミディ (頂上) へ向かうロープウェイ。
急すぎてエレベーターみたい。
3日目は今回の旅行の目玉、「大氷河観光」です。まずは前日に予約しておいたロープウェイで、街からエギュイユデュミディ駅 (3777m) まで 、2700m ほどを一気に上がります。
そこでゴンドラに乗り換えて、モンブランを右手に巨大氷河上を渡り、イタリア側エルブロンネまで行って折り返してくるコースです。
初めて見るクレヴァスや、雪上を列組んで歩いている人たち、ザイルを使って崖っぷちをよじ登っているチャレンジャーを見て大興奮しました。
大氷河上をイタリアまで渡るゴンドラ。
心配していた高地による体調不良ですが、大丈夫でした。展望台の階段は短いのに、アッという間に息切れしてしまい、上るのが苦しかったですけどね。
観光客が多かったこともあってか、みんな、2時間半くらいの高所滞在で済むように、帰りのロープウェイの便を指定されました。体調を崩す前に下山させられる感じでしょうか。
ずっと標高3700mあたりに居るものの、ほとんど乗り物に乗りっぱなしだし、展望所には売店やトイレなど施設も整ってるため、軽装の人も多かったです。ワンコ連れもいました。
ちなみに防寒着と滑らない靴とサングラスは必須です。
エギュイユデュミディの展望台から。
4日目は、ガイドしてくれた友人の知り合いのレストランへ。滝のような大汗をかきながら、急な山道を1時間ほど上った所にあるレストランで、最高の眺めのテラス席で食事をいただきました。
山からの湧き水の泉がそこら中にあって、この水がものすごく美味しかったです。この日の収穫は、エーデルワイスの花を初めて見たことです。
5日目は、シャモニーの街を出て、谷奥の町からゴンドラに乗って、スイスへ国境越えのハイキングをしました。途中、遊牧中の羊の群れに出会ったり、牛のベルの音が風に乗って聞こえてきたり、丘々の上に素朴な十字架が立っていたりと、アルプスの少女ハイジの世界を満喫。
のどかな風景が広がるスイス側へのハイキング
夏のシャモニーの街
シャモニーの街は、両側が山に挟まれた谷にあり、街の中心には橋のかかった川が流れていて、なんとなく日本の温泉街の雰囲気に似ています。
バカンス地なので、レストランや宿泊施設はたくさんあり、特に山用品のブティックはパリよりも充実していました。私は山靴もここで買いました。履き慣らさなくて大丈夫?と思いましたが、店の人たちはプロなので、頼むと足サイズをきっちり測って合ったものを勧めてくれます。
全体的に物価は高めですが、食べ物も地ビールも美味しいです。ちなみに名物料理はチーズフォンデュやラクレットなどのチーズ料理です。
シャモニーはハイレベル登山のイメージが強いですが、初心者向けや家族向けの、街を起点にしたトレッキングやハイキングコースはもちろん、パラグライディングや自転車などなど、夏のアクティビティは充実しています。
私は山より海派なのですが、アルプスの山々の美しさには、自分でもビックリするほど魅せられてしまいました。やってみたいトレッキングコースはまだまだ沢山あるので、またいつか戻って来ようと心から思ったシャモニーの街でした。