日本からずっと遠いマダガスカル。
ここの郷土料理【ルマザヴ】を作りました。
本来は「ブレッド」と呼ばれる独特な野菜を使います。
他所ではそう簡単に手に入るものではないので、今回はバジルを使っています。
そのため「ルマザブ風」と呼んでおきます。
白ゴハン大好きな日本人の口に合う料理。
特にバジルが好きな人には、ぜひ試して欲しいレシピです。
マダガスカル料理【ルマザヴ風】をつくろう。
マダガスカル料理で有名な『ルマザブ/Romazave』。
簡単にいえば「肉と青菜のニンニク生姜風味の汁煮物」
白ゴハンといただきます。
家庭料理なので豪華なおもてなし料理ではないですが、ワンプレートでサラッと済ませたいランチには、もってこいのレシピ。
本来この料理に使う青菜は「ブレッドマファンヌ/Brède mafane」と呼ばれる、クレソンの様な少しピリッとする感じのあるキク科の植物。
球形の黄色い花の部分は味が独特で、食べると口がマヒするような、何とも変な感覚を起こさせる効果があります。
ですがこの野菜、現地外では入手が困難。
今回は「バジル」で代用します。
お米の代わりに添えた挽き割り小麦「ブルグル」。クスクスの様に熱湯で戻すだけで食べれるので、急ぐ時には便利。クスクスは下手するとノドが詰まりそうになるけど、ブルグルは粒が粗くちゃんと噛めるので食べやすいです。
作り方はカンタン。
材料 4食分 燻製豚バラ厚切り(燻製ソーセージ)* 好きなだけ 玉ねぎ 大2 クシ切り トマト 大2 湯むき角切り 生姜 ひとかけ みじん ニンニク ひとかけ つぶす 塩コショウ 適宜 バジル* 好きなだけ大量
*肉は豚でも牛でも何でもOK。完全な赤身よりは、脂っぽい肉の方がこの料理には合います。燻製肉は少しでも入れると、風味が立って美味しいです。
*バジルのほか、クレソン、ルッコラ、ほうれん草との混ぜ合わせも美味。
①鍋で一口大に切った肉をざっと炒め、お皿に上げておく。
②同じ鍋で玉ねぎを炒める。
③透明になったら生姜とニンニクとトマト、肉も戻し入れる。
④具材が鍋の中で馴染んだら、具が被るくらい水 (ブイヨン) を入れ20分ほど煮る。塩気が足りなければ足す。
⑤煮えたら、洗ったバジルをドッサリ入れる。バジルがシンナリしたらOK。
⑥白ゴハンを添えていただく。
辛いのが好きな人は唐辛子ペーストと一緒にどうぞ。
肉が脂っこいほど、唐辛子や以前紹介したルガイユソースが合います。
おまけのデザート【洋梨のタルトタタン】
本来タルトタタンはリンゴですが、洋梨で作りました。
ウィリアムとアンジュという2種類を使用。
タルトタタンは色々なレシピが存在します。
私はフライパンでリンゴ(洋梨)をバターソテーして火を通してから型に詰めます。
ソテーの段階で洋梨の水分をかなり飛ばしたつもりでしたが、出来上がりの汁気が多くなりました。
洋梨の甘みと全体のカロリーを考慮し、型の底に敷くカラメル濃度をかなり薄くしたので、出来上がりがサラッとしすぎたのかもしれません。
洋梨の上にかぶせるタルト生地は、アーモンドプードルをたっぷり使いました。
洋梨の風味とアーモンドの香りが、よく合っていたと思います。
焼きあがったタルト生地の表面が、凸凹していても無視。
どうせひっくり返すので見えません。
オーブンから出したら熱いうちに、コップの底などで、タルト生地部分を静かに押さえます。
上の写真は、ヒヨコ豆を入れた別の型を重石にしてます。
タルト生地と果物がグッと詰まるので、冷めると型がしっかりつきます。
タルト系は、室温で食べるのが私は一番美味しく感じます。
冷蔵庫で保存することもあると思いますが、食べる時は室温に戻すか、室温くらいに温める方が美味しいと思います。
なぜだか、冷蔵庫の温度の冷えたタルトは、美味しくないです。
以上おまけの、洋梨のタルトタタンでした。
普通のタルトタタンに飽きた人は、洋梨で作ってみてね〜。
補足: 今思えばマダガスカル料理のデザートに「洋梨のタルトタタン」はズレてましたね… もしメニューにこだわるなら、ココナッツやヴァニラ、バナナやパイナップル系の粉物ケーキやアイスの方が似合うと思います。
まとめ
この【ルマザヴ風】レシピは、マダガスカル人から教わりました。
本当に「バジルの使い方に目からウロコ!👀」だったレシピです。
ハーブで香りづけに使うとか、イタリア風ペーストにするしか使ったことのなかったバジル。
それを火を通して、菜っ葉みたいにドッサリ食べちゃうとは !!
バジルが強すぎるのでは?とバジル好きの私も引き腰だったのですが、快適にペロッと食べれました。
興味のある方はぜひ作ってみてください。
ただ妊婦さんは、バジルの摂取量など色々な制限があると思うので注意してね。