みなさん、こんにちは。
今日のフラ語は【補語代名詞】の「位置」と「順番」についてです。
補語代名詞は、名詞の反復を防いで文をスマートにできるので、積極的に使いたいアイテムです。
でも代名詞の文中での置き場所や、代名詞が複数ある時の並べる順番やらに思わず悩んでしまい、ついつい代名詞を避けてしまったりもします。
せっかく代名詞を知っているのに使えないのは勿体ないので、スムーズに使えるようになるべく、今日はその「補語代名詞の語順と置き場所」について、まとめてみました。
それではどうぞ、ごらんください♪
Table des matière
フラ語【補語代名詞】の位置
補語代名詞の置き場所についてです。
補語代名詞は、それに関係する「動詞の前」に置きます。
文に「動詞が1つだけ」の場合
補語代名詞は、動詞の前に置きます。
否定文でも置く場所は変わりません。
Je téléphone à mes parents.
→Je leur téléphone.
→Je ne leur téléphone pas.
J’ai lu ce livre.
→Je l’ai lu.
→Je ne l’ai pas lu.
Je vais au bibliothèque.
→J’y vais.
→Je n’y vais pas.
「命令文」の場合
「肯定の命令文」では、補語代名詞は動詞の後に置きます。
「否定の命令文」では、補語代名詞は普通文の場所に戻ります。
Écoute-moi !
→Ne m’écoute pas !
Penses-y !
→N’y pense pas !
Laisse-moi parler !
→Ne me laisse pas parler !
代名詞が「不定詞」の補語の場合
代名詞が不定詞の補語の場合、その不定詞の前に置きます。
Je vais parler à mon fils.
→Je vais lui parler.
息子に話しておきます。
Je sais faire la cuisine.
→Je sais la faire.
私、料理できるんです。
Je préfère ne pas lui parler de ça.
→Je préfère ne pas lui en parler.
それについて彼には話さないでいたい。
ちょっと注意! *使役動詞の laisser/faire の文では、代名詞は使役動詞の前に置きます。 Il a fait rire sa mère. → Il l’a fait rire. 彼は母親を笑わせた。 *知覚動詞 écouter/ entendre/ regarder/ sentir/ voir... の場合も、代名詞を知覚動詞の前に置きます。 J’ai vu ma mère chanter. → je l’ai vue chanter. 私は母が歌ってるのを見た。
つまり、基本的に補語代名詞は、関係する「動詞の直前」に置きます。
ただし「知覚動詞」と「使役動詞」と「肯定命令文」のときには、ルールが崩れるので注意が必要です。
以上が、補語代名詞の « 位置 » でした。
つぎは、補語代名詞が複数あるときの « 順番 » についてです。
フラ語【補語代名詞】の順番
補語代名詞が複数あるときの語順は、普通文用と命令文用の2パターンがあります。
まずは「普通文」つぎに「命令文」の順でみます。
「普通文」での補語代名詞の順番
普通文での補語代名詞は、つぎの順番で並びます。
肯定文も否定文も同じ順番です。
① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ||
主語 | me te se nous vous |
le la les |
lui leur |
y | en | 動詞 |
例文を少しどうぞ。
Ta voiture, tu peux me la prêter demain ?
明日、君の車貸してくれる?
Ma mère aime les rose. Je vais lui en offrir pour son anniversaire.
母さんバラが好きだから、誕生日に贈ってあげよう。
Il t’a parlé de son problème ?
– Non, il ne m’en a pas parlé.
彼、抱えてる問題を君に話した?
– いや、話してないよ。
Tu pourrais ouvrir les huitres ?
– Pas de problème, je m’en occupe.
牡蠣を開けてくれる?
いいよ、まかせて。
ちょっと注意! *上の表の「①+③」「③+④」の組み合わせになることは、ありません。 *「Y+EN」も « Il y en a… » 以外では、ありえません。 Il m’a présenté à son patron. → Il m’a présenté à lui. (✖︎Il me lui a présenté.)
「命令文」での補語代名詞の順番
「肯定の命令文」での補語代名詞は、つぎの順番で並びます。
動詞 | le la les |
moi (m’) toi (t’) nous vous |
lui leur |
y | en |
ちょっと注意! *moi, toi は y, en の前では « m’» « t’» になります。 *否定の命令文では、補語代名詞の語順は普通文の語順に戻ります。
Vas-y ! → N’y va pas !
Dis-le-lui ! → Ne le lui dis pas !
Occupe-t’en ! → Ne t’en occupe pas !
命令文の詳しくはこちらの記事でどうぞ。
みなさん、こんにちは。 今日はフラ語の【命令形】の作り方です。 「命令形」と聞くと、あんまり使わないだろうなと思いがちですが、命令だけでなく助言やお願いにもなり、実は日常でよく使うモードでもあります。 それでは今日は少[…]
おわりに
補語代名詞をつかった文が、サラッと口から出るようになるのが夢です。カッコいいから。間違ってもいいから、とにかく使って口を慣らさないとと思うのですが、実際の会話になると焦ってしまい、代名詞は端折っちゃうことも度々あります。
細かい情報がいっぱいあるテーマで、拾い損ねているポイントも沢山あると思います。またひらめき次第、情報は追加していきたいと思います。
それではまた次回♪