【フランス語会話】初心者が話せるようになるポイント3つ

フランス語の基礎文法もひととおり学んだ…でも思うように会話できないなあ… 外国語を勉強しているなら、やっぱり話せるようになりたいものです。

私は渡仏したてのころ、日本で勉強してきたはずのフランス語がちっとも使いものにならず、かなりうんざりしました。

街で何か聞いてみても、返事が聞き取れない。返ってくるフランス語は、超高速。こっちがヘタなフランス語で苦しそうに操っていても、ゆっくりと返答してくれるなんてことは、まずありません

ただでさえビビりな私は、もっとビビってしまい、ガチガチのひきつった笑顔でその場を退散なんてよくありました。そんな当時の経験から、会話ができるようになるために必要だと感じたポイントをいくつかあげてみます。

フランス語を口から出すことに慣れよう !

とにかく、フランス語を口からアウトプットすることに慣れるのがまずは一番。基本的にオシャベリな人ほど、上達が早いです。

しゃべる時は発音の仕方をしっかりと意識し、フラ語を “音” としてとらえると、カタカナ発音思考から脱出しやすいと思います。頭の中で、フラ語がカタカナに変換されることがなくなると、口まわりも楽になります。

正確な発音は、聞き取り能力にも関わってくるのでとても大切。自分がちゃんと発音できない言葉は、なかなか聞き取りづらいものです。ある程度正確に発音できるようになれば、知らない単語でも聞き取れるようになってきます。日常会話で相手にことばが通じないとき、文法の間違いがどうよりも、発音の悪さが原因のことも多いと感じます。

関連記事

ついつい文法ばっかりを優先してしまって、おろそかになりがちな発音。 フランス語ってほんとオシャレな響きしてるし、あんな風に発音できるようになってしゃべりたい!と思って、フランス語を勉強してる人も多いと思います。 今日は、会話にお[…]

おすすめ、口のトレーニング

フランス語初級レベルでは、会話集や参考書の例文ひとつひとつを、徹底的に口で繰り返して覚えてしまうのがおすすめです。これなら机に向かう代わりに、家事中、入浴中、散歩中でも勉強時間として確保できるので、私みたいなズボラにはもってこいです。

他にも、本の音読やシャドーイングなど良いトレーニング方法はありますが、当時の私には向いてませんでした。目で文字を追うことや時間内にリピートするのに必死で、発音を意識したり、頭でいろいろ理解する時間がとれないのがストレスだったのです。ある程度しゃべれるようになったなら、これらのトレーニングは色んな側面から語学能力を上達させるよい方法だと思います。

耳をフランス語に慣らそう !

いろんな人のフランス語を聴いてみることは、大切だと思います。

語学教室や市販教材のフラ語は、かなりゆっくり話しています。実際のフランス人の会話はもっと速いし、まずあんな妙にシラけた口調ではしゃべりません。話す人が変われば、耳に入ってくる感じも変わります。耳をダンボにして聞けば聞くほど、フラ語がどういう音なのかもわかってきて面白くなります。

おすすめ、耳のトレーニング

フランスの語学学校で受けたトレーニングを紹介します。

普通の速さの会話やニュースの録音を、1フレーズ毎に何回もくりかえし聞きます。そこから文や単語をできるかぎり聞き取り出す、という作業を徹底的にくりかえします。初級だろうが容赦なしのスピードです。もちろん知ってる単語でも聞きとれません。

この作業は、聞くことにものすごく集中するので非常に疲れますが、とても面白いトレーニングです。私は問題集を地味にカリカリ解くのが苦手なため、このトレーニングのアクティブな感覚は大好きでした。

今はインターネット上で生き生きとしたフランス語をいっぱい聞くことができます。どんどん聞いてみてください。本物の速さに慣れておくと、いきなり早口でしゃべられても焦らなくなりますよ。

完璧主義は捨てる。

会話したいなら、カンペキに話そうと思わないことです。

発音うまくないからなあ…、これであってるんかなあ…、この日本語文はフラ語でどう言うんかな…。

どうせ間違うし、間違ってなんぼ。頭に浮かんでる長〜い日本語を完璧にフラ語にしたい!なんて無茶です。最初のうちは短い文を、自分の知ってる単語だけで作ればいいんです。

日常会話では文法にミスがあっても、なんとでもなります。こう言ってはなんですが、そのうち人前で間違えることも何とも思わなくなります。それに、本番でまちがった方がダントツ速く覚えられます。

そして私のようなビビりさんや、何か言おうとしても変なブロックがかかってカチコチになってしまう人には、次のトレーニングがおすすめです。

おすすめ、ビビリのためのトレーニング

完璧主義でもオシャベリさんなら問題ないですが、私みたいな単にビビりな人は、前進するためにそこは何とかしなくてはいけません。

私がこの手の心理的ブロックを取り除くためにやったことは、 “挨拶” を大きな声ですることです。

日本語でもそうですが、 “挨拶ができる” というのはとても大事。人間関係の基本です。挨拶によって相手の態度が決まることもマレではありません。

フランス人は挨拶はもちろん、ちょっとしたことにも Merci を言う、と聞いたことがあると思います。条件反射で言ってるケースも多いのですが、それでも言わないよりは何倍も感じが良いです。とにかく恥ずかしがらず、こっちも反射で言えるように鍛えます。

 

お店に入ったら速攻 Bonjour ! 

教室を出る時に先生が聞いてようが聞いてまいが Au revoir ! 

説明してもらって分かったら Merci !

 

挨拶の言葉がペラッと口から抵抗なく滑りでるようになれば、しめたもの。フランスは外国人が多いため、彼らは外国人のヘタなフラ語にはけっこう慣れているので、おそれずアタックすべしです。

最後に。

旅行やフランスに関するイベント、語学教室の授業でも、話せる機会があればどんどんフランス語を使ってみること。せっかく好きではじめたフランス語。すこしづつ、楽しみながら継続するのがいちばんです。

 

関連記事

みなさん、こんにちは。今回はフランス語学習中にやってくる【スランプ時】のおはなし。 フランス語が好きで、話せるようになりたいと思って勉強している方に向けての提案です。 あるとき襲われる「ぜんぜん伸びないな…」という思い。他人と自分を比較[…]

最新情報をチェック