犬のしつけをやり直す#4【リーダーウォーク】 

うちのワンコ、ホワイトスイスシェパード♀5歳は、他犬に対するハラスメント気質矯正のため、フランスのとある田舎のトレーニング学校に通っています。

今日はトレーナーから教えてもらった、必須エクササイズをいくつか紹介します。

 

*ここに紹介するエクササイズは、成犬の再教育を目的に教わったものです。仔犬のしつけには専門のトレーニング情報を参考されることをおすすめします。

 

前回の話はコチラ↓

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フランスで犬の再教育トレーニング

とにかく「リーダーウォーク」

週3回ある集団レッスンで、毎回欠かさずトレーニングする項目があります。その一つがリーダーウォーク。

一番基本で一番難しいと感じる項目です。ストレスのない愛犬との生活を目指して、根気良く頑張ります。

 

前回紹介した「肝に銘じる5ヵ条」を踏まえた上で訓練開始。

用意するアイテムは、首輪と、長さ1.5m ほどのクラシックリード。ハーネス、短いリード、巻き取り式リードは使いません。

ご褒美は「ナデナデ」のみ。

 

まずは家の中など静かな場所でしっかり練習してから、庭や公園で訓練します。ワンコにとって外界は興奮要素だらけ。家で出来ないことを外で出来るはずはありません。

まずは「リードをU字に保つ」練習から

毎回レッスンで口酸っぱく言われるのが、リードは常に脱力したU字状態であること。

リードの緊張は犬にも緊張をもたらし、あっという間に犬を興奮状態に陥れ、悪い事態しか生みません。

犬が自分の真横に付くようにとリードを短く持つのもNG。

 

とは言え、犬が引っ張るんです…

そこで、犬の引っぱり癖を解消する方法を2つ教えてもらいました。

 

①方向転換

犬のグイ引きを取るのに、私が大活用したエクササイズです。犬が主人を追い抜いて先行し出したら、その都度、方向転換を繰り返します。

主人に主導権があることを分からせるもので、初めは方向転換の度に背後でドーンと綱がつっ張り、愛犬が自分を無視して前進しているのがよく分かります。それを根気良く5分10分と続けていると、次第に犬はこっちの動きに注意を払うようになります。

オプションとして、方向転換の度に「チッ」と舌打ちを入れてると、そのうち舌打ちしただけで犬が歩調を緩めるようになります。

②リードショック

犬が先行し出したら、リードで首輪にショックを入れる方法です。これは、犬をグイッと引き戻す動作になってはダメで、綱が張り切る直前に短いショックをカンッと入れるのがポイント。私はワンコのグイ引きのクセが取れた頃に使い始めましたが、効果的にショックを入れるのがなかなか難しいと感じます。

ちなみに、犬がリードを引っ張るとじわっと首が締まる、しつけ用の首輪(チョークチェーン)もあります。クラスでは一部の独シェパードとマリノアがこの首輪でレッスンしてますが、ご存じのとおりデリケートな首輪なので、皆さんプロの指導の元で使用してます。私は上手く使いこなせる自信がないので使ってません。

 

つぎに「主人が止まれば、犬はツケ座り」の練習

歩く時のルールは、犬はいつも主人の同じ側に付き、主人の腰ラインと犬の肩が並び、犬は主人に寄り添って歩くこと。

そのために「主人が止まれば、犬はツケ座り」のトレーニングをします。

最初はヒールポジションから歩き出し、数歩進んでは立ち止まり、その度に「オスワリ」させます。そして主人が止まった時、犬が反射的にツケ座りをするようになれば完成。これはツケ歩きが出来てないと難儀する項目ですが、逆にツケ歩きを教える良い練習にもなります。

私はワンコにこの習慣をつけてなかったので、5才犬への仕込みには、正直手こずってます。立ち止まってオスワリを命令しても、なんで今更… とばかりに面倒くさ気。お尻を押して座るように促しても、脚ふん張って抵抗します。。。こればかりは、無垢な仔犬のうちに習慣づけておくべきだったと、つくづく思います。

ちなみにヒールポジション(ツケ座り)ですが、犬は主人に対して並行に、ピッタリ付かせます。ワンコは斜めに付きやすく、わざわざ犬を付け直すのも一苦労なので、私がちょいと動いて辻褄を合わせていたら、案の定トレーナーに注意されました。主人が犬に合わせるのでなく、犬が主人に合わせるように!主人がズボラだと犬もズボラになります。

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犬の「おすわり」の効能

↑超犬好きな知人、躾も大好き。
右から: 独シェパード、ゴールデンのmix、独シェパード、ボクサー、独り我が道をゆくジャックラッセル。

 

教室に通い始め、ワンコのオートコントロールについて考えるようになり、やっと理解した事がいくつかあります。その一つが「オスワリ」。

このところ格段にワンコに「オスワリ」させることが多くなりました。今までは、餌の前で座らせるくらいで大して意味のない作業だと思ってたのですが、実はけっこう大切。なぜなら、どんな状況でも「オスワリ」が出来る犬、お座りしていられる犬は、冷静だからです。つまり、お座りが当たり前になればなるほど、ワンコは冷静と近しくなります。たかがお座り、されどお座り。

それではまた次回♪

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