犬のしつけをやり直す#6【STOP!】の使い方

本日は「STOP!」コマンドの使い方について。

うちのワンコ、ホワイトスイスシェパード♀5歳は、他犬に対するハラスメント気質矯正のため、フランスの田舎のトレーニング学校に通ってます。

今日は、STOP!を使った「制止」のエクササイズの紹介です。

 

*ここに紹介するエクササイズは、成犬の再教育を目的に教わったもので、仔犬へのしつけは専門の情報を参考されることをおすすめします。

前回の話はコチラ↓

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制止「STOP!」の使い方

「STOP!待て!」のコンビで使おう。

STOPは、犬の動きを止めたい時に「STOP!待て!」のコンビで使います。

ポイントは発声で、「STOOOP!!!!」な勢いで犬をギョッとさせましょう。

 

STOP単独は使わない?

STOPは犬を「!?」と驚かせてフリーズさせる用です。つまりは犬の現行動を中断するとも表現できますが、犬は「STOP=今やってる事を止めるのだ。」とは理解してません。

そのため、STOPで犬を瞬間冷凍したら後の指示も出しておかないと、勝手に自己解凍して良からぬ行動に出る可能性もあります。それを防ぐためにも「STOP!待て!」と続けた方が流れも自然で、犬にとっても理解が容易になります。

長いこと「STOP」と「待て」の境界が曖昧だなあ… と思いつつ適当に使っていたのですが、これでスッキリです。

 

「制止」の練習をする。

STOP!待て!

「制止」の練習は、ヒールウォークで始まり、ヒールポジションで終わります。

①ヒールウォーク中に突如「STOP!待て!」コマンドを出す。

②主人はそのまま歩き続け、犬だけがその場にピタッと止まれば合格。

③あとは「待て」の練習と同様、数秒待ってからヒールポジション(犬の横)に立ち戻り、3秒数えて終了。

ジェスチャーは、片手のひらを犬の顔前に突き出す「待て」の仕草です。

基本の「命令声+ジェスチャー」で制止が出来るようになったら、「命令声のみ」「ジェスチャーのみ」でも訓練します。

 

これはリード付けたままで出来るエクササイズなので、散歩中にも練習してます。

まあ、歩道で「STOP!待て!」と声を張り上げてると、通りすがりの人がギョッとしてますが、恥しがらず練習です。

それでは、また次回!

ワンコの再教育に真面目に向き合うようになって、散歩するよそのカップル(主人と犬)にやたらと目がいきます。先日は近所の商店街で、凜とした佇まいのマダムが、これまた凛とした独シェパードを連れて、悠々とウィンドーショッピングしてるのを目撃。彼女だけでなく犬にも余裕があり、カップルとしての動きがスムーズで自然。単に犬にしつけが入っているだけではない、何やら親密な光景に見入ってしまいました。

私たちの通う教室は、主人と犬とのコンプリシテ  « complicité »  を大きな目標にしています。complicité は「共謀、共犯」という意味ですが、良い場面で使われることも多く「連帯、協調」といった感じ。愛犬とのコンプリシテとは何だか漠然としてるけど、トレーナーから教わる事でも、ただ犬を可愛がって得られる事でもないはず。結局は、主人と犬が一緒に時間と苦労を分かち合って、構築するのだろうと思います。街で見かけたマダムのように、いつかワンコと阿吽で呼吸できる日を夢見て、今日もトレーニングに勤しみます。

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