みなさん、こんにちは。本日はフランスでの「ワンコのしつけ」で少々失敗をした話です。
うちに2歳半になるホワイトシェパードがいます。物覚えが非常に良く、人間好きで飼いやすいイヌなのですが…
リード無しで森を散歩することの多いフランスでは、絶対に欠かせない「犬のしつけ」でひとつミスってしまいました。
個人的な体験談ですが、興味のある方はどうぞごらんください。
「犬のしつけ」で失敗…
フランスでは「犬」はかなり積極的に受け入れられてます。
街には飼い犬同伴が可能なレストランやホテルが、思いの外たくさんあります。
ちょっとカフェを飲みに行く時も、パンや新聞を買いに行く時も、旅行もワンコと一緒。
それくらい犬たちは人間の生活の中に入り込み、行動を共にすることが許されていて、飼い主も犬との生活を存分に楽しむことができます。
でもその生活を楽しむには、周りの人に迷惑をかけないことが大前提なので、犬たち (特に大型犬) は非常に良くしつけられてます。
リード無しで余裕で道を散歩するワンコもいるくらいです。
犬のしつけ方は家庭によって違いますが「体罰一切なし、クリッカーとご褒美」でしつけていくスタイルが多いようです。
うちもこの方法でしつけました。
でも、全部の犬がしっかり「しつけ」られてるのかと言ったら、そうではありません。
先にも述べたようにフランスでは、飼い犬をリード無しで森を散歩させるのは、ほぼ当たり前。
リードつけて森を散歩させていると「問題のある犬なんだな」とすぐわかります。
犬同士の「こんにちは」ができない荒っぽい犬、ケンカ早い犬など。
凶暴性が見えにくいけど「問題有り」とされる犬もあります。
フランス語で『シアンアルスラー chien harceleur』と呼ばれる犬たちです。
うちのワンコはハラスメント犬!
『シアンアルスラー』とは、「ハラスメントする犬」のこと。
どういう犬かというと、相手の犬が「嫌だ!」と表明してるのに、しつこく「遊ぼうよ」と追いかけ回したり、挑発し続ける犬のことです。
うちのワンコがまさしくコレ。
こういう犬は、ものすごく嫌がられます。
犬と参加できるハイキングクラブでも「シアンアルスラーの参加はご遠慮ください」と断られていたりします。
ケンカ早い犬は飼い主も問題を自覚しやすいのですが、このシアンアルスラーは凶暴性が見えにくいため、飼い主が問題を自覚しにくい場合があります。
ワンコ同士の挨拶は大切です。
犬が『アルスラー』になる要因はいくつかある様ですが、主に仔犬の社会化期に、ほかの仔犬と無制限に遊ばせっ放しにする事を何度か繰り返してると、こうなります。
成犬になっても、他の犬と出会う度に「仔犬遊び」をしようとするのです。
犬を見ると遊びの興奮が再燃し、相手が「やめて!」と言ってもおかまいなし。
相手の首根っこを甘噛みしたり、前脚を相手に掛けたり、吠えてみたり。
有りとあらゆる手段をつかって執拗に挑発し、追いかけ回します。
「きゃー遊びたい‼︎」という興奮が一種のパニックになり、主人の「No !」が一発では効かなくなります。
おまけに飼い主がピリピリ緊張すると、犬はびっくりするくらい敏感に感じ取って「喜び」が「威嚇」に変わったりもします。
そう、飼い主の心の状態って、けっこう重要なんですね。
よってうちのワンコは、ただいまハラスメント気質矯正中。
オートコントロール (興奮をコントロールする) トレーニングをしています。
クリッカーとクッキーでホイホイ覚えていけるようなテーマじゃないので、とても時間がかかりそうですが、私自身のワンコとの接し方を見直すためでもあるので、気長にゆっくりやっていこうと思っています。
犬って、主人を写す鏡なんかな… と思う今日この頃です。