犬のしつけをやり直す#5【待て】

今日、紹介する訓練は【待て】です。

うちのワンコ、ホワイトスイスシェパード♀5歳は、他犬に対するハラスメント気質矯正のため、フランスの田舎のトレーニング学校に通っています。

学校の集団レッスンで、毎回欠かさずトレーニングする項目に「リーダーウォーク」と「待て」があります。

前回は「リーダーウォーク」、今回は「待て」のトレーニングの紹介です。

 

ここに紹介するエクササイズは「成犬の再教育」を目的に教わったもので、仔犬へのしつけは専門の情報を参考にされることをおすすめします。

前回の話はコチラ↓

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「待てる犬」に育てる。

うちのワンコは、餌を前にしても余裕で「待て」るから… と呑気に構えていたのですが、甘かった。

トレーナーの要求する「待て」は生半可なものでなく、ありとあらゆる手段を使って、犬が「待て」を破るよう誘惑してきます。

これまたワンコ、徹底的に鍛え直しです。

 

「待て」の基本形

「待て」の練習は、ヒールポジション(ツケ座り)で始まり、ヒールポジションで終わります。

その間、犬は一歩も動かず、主人だけが犬を残してその場を離れ、また戻ってくるという流れです。

つまり、

①「マテ」と命令して、ツケ座りしている犬の鼻先を、手のひらで2回『待て待て』と押す様なジェスチャーをする。

②そのまま主人だけが数メートル前進し、しばらく待ってから、元のポジション(つまり犬の横)に戻り、そのまま3秒ほど待つ。

③全ての工程で犬が一歩も動かなければ合格。褒めてやり、コマンドで犬をフリーにする。

 

*犬を自由にしてやるコマンドは、訓練をする上では必須です。言葉は、マンゴスチンでもアブラカタブラでも何でもOK。ただし、GOやイイヨなど、普段耳にする確率が高い言葉は、犬に勝手に暴走されても困るので避けます。

 

以上が「待て」の流れです。

慣れてきたら、バリエーションでトレーニングします。

 

「待て」の練習バリエーション

例えば、

犬の元を離れる距離と時間を長くしていく。

リード付けて、庭や公園など気の散る場所で練習する。

ヒールポジションで「待て」させておき、ボールを投げる。勝手にボールを追いかけたらアウト。

「待て」中、誰かにオモチャ、お菓子、他の犬、呼びかけなどで犬を誘惑してもらう。

 

ポイントは、犬をよく観察し、釣られて動きそうな気配を感じたら「ダメ〜」などと発して、犬が動くのを「未然に防ぐ」こと。

 

あらゆる興奮要素にも耐えうる「待てる犬」に訓練します。

この応用で、STOPを使った「制止」の訓練もレッスンの必須項目です。

次回はそのお話を。

オスワリがサッと入るようになると、かなりストレスが減る。

 

前回、「お座りは大切だ」ということを少し書きました。この「待て」も考えてみると「お座り」が基本です。

冷静=待てる犬=座ってられる犬=オスワリが楽に入る犬。

クラスの優等生な犬は、授業中はいつもご主人に付いて座っています。それに比べてワンコは、ピーピー鳴いたりソワソワゴソゴソと落ち着きが無い。

それに気付いてからは、自宅でも散歩中でも、事あるごとにオスワリさせています。最初はお尻をグイッと押さないと聞かなかったのが、今ではだいぶ素直にオスワリが出来るように。

それと連動して「待て」も上達しました。とは言え、大好きな人に「ワンコおいで!」と呼ばれたら一発で釣られてしまうので、3ヶ月じゃまだまだ修行は足りません。

5歳犬ワンコ、頑張ります。

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