フランスで犬の再教育トレーニング

犬のしつけをやり直す#3【肝に銘じる5ヵ条】

うちのワンコ、スイスシェパード5歳は、ハラスメント気質を矯正するため、フランスのとある田舎のトレーニング学校に通い始めました。

これまでに3時間の個別レッスンを受けました。たったの3時間ですが、トレーナーが飼い主に教える情報量は膨大。それを噛み砕き理解して、家でもコツコツと訓練して。根気仕事ですが、ワンコに変化も見られるので、面白くやりがいがあります。

今日は、トレーナーから心するよう言われた「肝に銘じる5ヵ条」についての説明です。

フランスのワンコ再教育の話、興味ある方はどうぞ♪

 

前回の話はコチラ↓

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フランスで犬の再教育

ワンコと生活、肝に銘じる5ヵ条。

フランスで犬の再教育トレーニング

個別レッスンでは、愛犬と暮らす上での基本を徹底的に学びます。集団レッスンに入る準備段階でもあります。

最初の面談でトレーナーから、肝に銘じるよう言われた以下の5点。

これらを今後の犬との生活において、習慣化することを決心します。

 

①命令は一発で聞かせる。

②3つの声色「命令/叱る/褒める」を使い分ける。

③タダでご褒美(撫でる・菓子・オモチャ)をあげない。

④散歩時のリードは常に弛んだU字状態。

⑤犬の反応を予測して備える。

 

私はどれひとつとして、やっていませんでした。

それではこの5ヵ条について、少し見ていきましょ。

①命令は一発で聞かせる。

コマンドは復唱せず、1発で聞かせます。多めに見ても3回まで。

姿勢を正して、腹からハッキリと発音するように。ワンコはすぐ聞こえないフリするので、私はイラついた声でコマンドを復唱する癖がついてました。1発で犬がハッ!となるような、キレのある声を目指します。

それと、意外と大切なのがオーラです。犬が自分を見ていなくても、堂々とした姿勢で命令を出すようアドバイスされました。

コマンドにはジェスチャーを付けています。

②3つの声を使い分ける。

「命令、叱る、褒める」の3種の声色です。

先にも述べたように、私の命令は怒っていて叱責と差がなかったので、命令用の声を徹底的に修正しました。しょっ中イライラした声で命令されてたら、犬も言うこと聞きたくないのは当然です。

③タダでご褒美はあげない。

遊んだり、撫でたり、お菓子をやる時には「オスワリ」でも何でもよいので、必ずコマンドを出します。

私は無料で当たり前のようにナデまくり、オモチャやガムを与えまくってました。

④リードは常に弛んだU字状態。

散歩の時、リードが張った状態で絶対に歩かないこと。リードの緊張は、事態の悪化を招きます。

犬の引っ張りを改善するのによく使われるのが、犬が先行したらリードでショックを与える方法。ショックの瞬間が正しいと、犬自身が前進する力も働いて、軽く引くだけで十分な効果が得られます。ショックは犬にとって「主人からの罰」ではなく、「何か天から降ってきた」的な作用が理想。

⑤犬の動きを予測して備える。

犬がやるだろう動きを予測して、先手を打ちます。

たとえば「待て」している犬が、目前の玩具に惹かれて飛び付こうとする時、動いてから「NO」を出すのでなく、動き出す直前に出します。

クリッカーの教育経験がある方はよく分かると思いますが、犬はその動作の瞬間でないと、主人のYES / NOがどの行動を指してるのかを全く理解しません。でも、悪い行動を回避したい時は、犬が始動してからでは結果的に遅すぎます。そのため、犬の動きを先読みして命令を入れ、犬の悪行を回避します。もし悪行に出たら、もちろんその瞬間に間髪入れず叱ります。

 

—   —

私とワンコの通う学校は、体罰はもちろん無しのポジティブ系ですが、今流行りのYES多用で教育する超ポジティブ系でもありません。主人の命令が最優先である事はしっかり厳格に教えるので、柔らかクラシック系と言えます。

犬が主人と歩く時は必ずツケの位置、主人が立ち止まれば犬も止まる、主人が先に扉を通過する、それが当たり前。悪事をする犬に対しても、その行動に出た瞬間にドカンと叱る。ご褒美もダラダラ褒めずにサクッと済まし、愛情あふれる盛大なナデナデは数回に1度。トレーニングを始めて、ワンコとの接し方が変わったのは言うまでもありません。

習ったエクササイズが色々あるので、徐々に紹介していこうと思います。

それではまた♪

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