フランスで犬の再教育

犬のしつけをやり直す#2【入学編】

以前、うちのスイスシェパードがハラスメント犬なので、矯正のためにトレーニング教室に通うことになった話をしました。

今回はその続きです。

前回の話はコチラ。↓

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フランスでの犬のしつけ。

訓練は飼い主のやる気と根性。

リードなしで森散歩

うちの犬ワンコはハラスメント犬です。遊び好きで、相手の犬が「イヤだ」と言っても追いかけ回し、興奮して主人の命令も聞きません。

そのハラスメントの質が悪化してきたので、掛かり付けの獣医さんに学校を紹介してもらい、トレーニングに通うことに決めたのが、ワンコ3歳のとき。しかし、通い始めてすぐコロナ渦期に突入。1年以上のブランクあっての再出発で、ワンコももうすぐ5歳です。

こんな歳から矯正できるのか気になるけど、愛犬との生活をストレスなく満喫したいので、とにかくやってみることに。実際にクラスには9歳犬もいて、飼い主と頑張ってトレーニングしています。

大切なのは犬の年齢よりも、飼い主のモチベーション。

教室に通うだけでなく、教わったことは家でも復習し、これからの生活に適用していかないといけません。

犬は長時間の集中はできないので、数分のトレーニングをくり返します。クッキーとクリッカーでホイホイ覚えてしまう芸の習得とは違い、メンタルコントロールの訓練は時間がかかります。それを日々の生活でコツコツと続けるのは、かなりの根気仕事。

挫けそうな時は、トレーナーの「主人がやる気なら、ワンコはいつだってやる気」という言葉を思い出します。

 

再教育されるのは飼い主。

この学校では、犬の訓練には必ず飼い主が一緒に参加します。トレーナーが犬を預かって訓練するのは、特殊ケースです。

入学登録に行くと、まずはトレーナーと飼い主と犬の3者面談があります。ワンコの生活や行動スタイルに関する問診票を記入して、面談開始。そこでトレーナーは「飼い主が学ぶことで、犬が学ぶ」というトレーニングの趣旨を、私たちに理解させます。

この教室には、仔犬の早期しつけ目的で来る人もいますが、成犬の問題行動のSOSが大半です。そんな路頭に迷う飼い主にトレーナーが、主人と愛犬の理想的な関係を再構築する手助けをしてくれます。

当然、犬との接し方を変える必要もでてきます。うちのワンコをなんとかして〜ではクラスに付いていけません。愛犬に変わって欲しければ、まずは主人が変わること。

授業は、5回の個別レッスンと、週3回の自由参加型の集団レッスンが10ヶ月(!)続きます。

 

肝に銘じておくこと。

面談の最後にトレーナーから、これから犬と訓練するにあたり、肝に銘じておくことを教わります。

 

①命令は一発で聞かせる。

②声色は「命令/叱る/褒める」の3つを使い分ける。

③タダでご褒美 (撫でる・お菓子・オモチャ) はあげない。

④散歩時のリードは常に弛んだ状態を保つ。

⑤犬の反応を予測して備える。

 

詳しくはレッスンの進行ともに、紹介していきます。

 

このトレーナーさん、3者面談で会話してる間に、ワンコだけでなく、飼い主の性質もちゃんと見極めてしまいました。旦那は当初、「うちの犬の問題行動、何とかして」な消極オーラを出していました。それが面談が終わる頃には、「トレーニング頑張るぜ!」の超ポジティブに変身してたのには、さすがの私もビックリ。犬を矯正スクールに通わせる必要があるのを彼に理解させるのに、私は1年近くかかったんですけどね… (笑)トレーナーさんのプロ技に脱帽です。

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フランスで犬の再教育トレーニング
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