『カンタル』というフランス超庶民的チーズの格上チーズ《サレール》。
これがほんと美味しい。よくあるチーズって感じのカンタルよりも、牛ミルク臭が少なく、ふんわり口の中に果実のような花のような香りが広がる、とても繊細な風味のチーズです。
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サレールの生産地ってどこ?
白く囲ったあたりが生産地です。
オーベルニュ地方カンタル県のチーズ。フランスで最も古くから作られているチーズの1つでもあります。
サレールの牛の生・全脂肪乳から牧場自家製で作られます。
季節物のチーズで、ウシたちが新鮮な牧草を食べれる間の、4月15日から11月15日までしか生産されません。最低熟成期間は3ヶ月。このチーズまるまる1個の重さは、45キロちかくで400リットルのミルクが必要だそう!
ちなみに、それ以外の季節に搾取されたミルクからつくれるのが、カンタルです。
味は?
外側の皮は結構分厚くて、ボロボロとした感じ。
写真のスプーンはスープ用サイズ。でかいチーズです。
生地の見た目と食感は、兄弟チーズのカンタルと似ています。セミハード。
味は、いかにもチーズ!という古臭い味の(むかし食べたプロセスチーズに近い)カンタルよりも、もっともっと繊細な風味。
牛乳臭さがドンと減って、花や草の穏やかな香りが食べると口の中でいっぱい感じられます。この香りがこのチーズを食べる醍醐味。
塩気は若干キツめに感じられるかも。
このチーズは日が経ちすぎると、舌を刺すピリピリした風味が出て来てしまうので注意です。これが出てくると、本来の味を味わえなくなって、ものすんごくガッカリします。大事にチョビチョビ食べるより、美味しいうちにサッサと食べてしまうほうがいいです。
カンタルの味にあまり興味のない人も、サレールは是非味わってみて欲しいチーズです。