今日はチーズの紹介です。
高さのある円柱形で、中身は真っ白でフカフカの、牛のミルクからできている白カビチーズ『シャウルス』。
軽い酸味と塩気が、アペリティフにはもってこいのチーズです。
ほのかにキノコの香りもします。
Table des matière
生産地と歴史
シャウルスは、シャンパーニュ地方とブルゴーニュ地方にまたがる地域で作られています。
このチーズの先祖らしき物が、14世紀の記録に残っていて、マルグリット・ド・ブルゴーニュの食卓にすでに上っていたと言われています。その後、主に酪農家で自家用食として作られていたのが、19世紀になって「シャウルス」の名前で市場に出回るようになります。
ミルクはウシの生乳
ウシの生全脂肪乳からつくられます。高さは6センチくらい、直径は8と11センチのサイズがあります。よく見るのは8センチのほう。半分に切った状態でも売られています。よく店でみかける (この写真↑のような) 熟成の若めのシャウルスで、脂肪分は24パーセントくらい。
さて味は?
見た目がけっこうクリーミーなので、まったり重めの口当たりを想像したのですが、すごく口当たりは軽いです。皮の下はトロッとしてますが、中の方は固めのムースみたいで、ムシャッ〜と口の中で溶けます。ちょっと不思議な舌ざわり。
一般的には「軽い酸味と軽い塩気」と言われるようですが、私にはちょっと塩味が強く思えました。塩辛いわけではないのですが、どうにもワインが欲しくなる感じです。
ちなみにこのチーズ、キノコ臭がするというのですが、たしかに生マッシュルーム臭がします。「ブリヤ・サヴァラン」みたいなチーズだから、このチーズも個性ユルイんだろうな …と思っていたらドッコイ。控えめながらもしっかり主張する、繊細な個性のあるチーズでした。かるい塩気がアペリティフにも向いている、夏の庭で冷えた白ワインと一緒にツマんだら、すごく美味しそうなチーズです。