フランス語で「〜できる」を表現したい。

基本フランス語「〜できる」の表現【pouvoir/savoir/être capable de/arriver à…】

みなさん、こんにちは。

今日は日本語で「~できる」と言う際の、フランス語での表現です。

 

ざっと思いつくのが【pouvoir / savoir / être capable de / arriver à...】です。

日本語では「できる」の1語でカバーできる表現も、フラ語の場合は単語を使い分けなければなりません。

「できる」にも色々な種類があるなんて考えたことなかったけれど、文化が違えば物事の捉え方も違います。こういう小さい発見があるたびに、これが外国語を学習していく醍醐味だなあとつくづく思います。

それではどうぞ、ごらんください♪

savoir + 不定詞】

savoir のあとに動詞の原形をつけて「~できる」を表せます。savoir の基本の意味は「知る」です。つまり、学んだりして技を習得しているから「~できる」です。「~の仕方を習得している」ととらえると分かりやすいかと思います。

 

Je ne sais pas parler anglais.
英語しゃべれないの。(学んだことあっても習得できてない)

Tu sais ouvrir les huîtres ?
牡蠣あけれる?(牡蠣の開け方を習得してる?)

Elle ne sait pas faire la cuisine.
彼女は料理できないね… (料理の仕方ってモノを知らない。料理は下手だと聞こえる)

 

pouvoir + 不定詞】

pouvoir のあとに動詞の原形を続けることで「~することができる」を表現します。「とある時点で、それをする事が可能であるか」と言う視点です。

 

Tu ne nages pas ? – Non, je ne peux pas… – Tu ne sais pas nager par hasard?

泳がないの?
うん。泳げないんだ…  (何か理由があって今は泳げない… と言ってる)
ひょっとして泳げない? (泳ぎかた知らないとか?)

On peut se baigner dans la piscine aujourdhui.
今日はプールで水遊びできるよ。(例えば、晴れてるから、プールの準備ができたから… 今日は泳げる。)

Je ne peux pas venir chez toi ce soir.
今夜は君の家には行けないよ。(例えば、時間がないから、別の予定があるから…今夜は行けない。)

 

pouvoir「可能~できる」から派生して、「許可~してもいい」「依頼~してくれる?」の表現にも使用できます。

Je peux manger ce chocolat ?
このチョコ食べていい?(私はチョコたべれる?)

Tu peux me passer le sel ?
塩とってくれる?(君は私に塩を回せる?) 

このように「許可・依頼」も結局は「~することが可能か」を表現してることになります。

être capable de + 不定詞】

être capable de もあとに動詞の原形をつけて「~することができる」、pouvoir と同じ「可能性」を表現します。しいていえば être capable de 「主語自身の能力・素質」に視点が置かれて聞こえます。

 

Elle nest pas capable de garder un secret.
彼女は秘密を守るなんてできないさ。

Mon fils n’est pas capable de dormir seul.
うちの息子、独りで眠るなんて出来ないのよね。

Qui est capable de manger tout ça ?
誰がそれ全部、平らげられるっての?

arriver à + 不定詞】

Arriver à も後に不定詞を置いて「~できる」を表せます。動詞 arriver「到達する」の意味が根底にあるので、「~することに到達する」となります。日本語だと「なんとか上手く~できる」「やっとこ~できる」のニュアンスです。

 

Je suis enfin arrivé(e) à te joindre.
やっとこ君に連絡ついたよ!(例えば、何回電話かけてもいつも留守電だった時。)

Je narrive pas à mendormir.
なかなか寝付けないよ

à 以下の内容を聞き手が既に分かっていて、復唱する必要がない場合、代名詞「y」を使うことができます。

Je ny arrive toujours pas.
だめだ  (まだ眠つけない)
= Je n’arrive toujours pas à m’endormir.

 

さいごにもう1項目です。

代名動詞を使った「~できる」の表現

日本語で「~できる」と表現できるケースで、フランス語で【代名動詞の受動的用法】の中から、一部の動詞が使える場合があります。覚えておくとちょっと便利です。

たとえば、次のような表現です。

Ça se mange ?
これ食べれるの?

Cette soupe se boit frais ?
このスープ、冷たいまま飲めるの?

Je suis fatigué(e).  -Ça se voit.
疲れたぁ~  (君が疲れてるってことが) 見て取れるよ。

Le fromage se conserve au frigo.
チーズは冷蔵庫で保存できるよ。

 

受動的用法というだけあって、受け身として訳すことができます。「それが食べられる」「スープが飲まれる」「疲れが見てとられる」「チーズが保存される」 など。日本語では「(私たちは)~できる、~することが可能」ととらえたほうが、馴染みのある表現になる例です。

おわりに

今回は「~できる」に相当するフランス語の表現をみてみました。

pouvoir は「その時点でそれをすることが可能」

savoir は「その仕方を習得している」

être capable de は「その能力がある」

arriver à は「そこになんとか上手く漕ぎつける」

の意味で「~できる」になります。まずは【pouvoir】と【savoir】の違いをきっちりと把握しておくのが大切ですね。

それではまた次回♪

フランス語で「〜できる」を表現したい。
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