20歳の頃に腰をいわし、それから20年ちかく騙しだましやってきて、3年ほど前から腰痛が再発。
それが坐骨神経痛に発展し、歩くのも辛く、寝ている間も痛みで目を覚ます始末。趣味でやっていたアーチェリーも、じっと立っていられないので、休止を余儀なくされました。
そんなで、だんだん凹んでいく私を見かねた友人が、ある日、インドネシア産の鎮痛油 PARAMAO『パラマオ・オイル』をネットで見つけたと言って、私にくれました。
日本では入手が難しいですが、ちょっと珍しいオイルだったので、今日はそれについてのお話です。
パラマオ・オイル について
ピンク色のオイルの中にパラマオの根っこ。100%天然オイル。
PARAMAO「パラマオ・オイル」または LAWANG「ラウォング・オイル」とも呼ばれるこのオイルは、インドネシアのティモール島だけに生息する植物パラマオの根から蒸留して作られたものです。
400年以上前から島の人は、この植物を鎮痛作用や抗炎症作用の目的で使っていたといい、特に関節や筋肉の痛み、こわばり、頭痛、腰痛、神経痛、皮膚のかゆみの鎮静に効果があるとされています。万能オイルとして使われているようですね。
使い方は普通のマッサージオイルと同じです。手に適量のオイルをとり、痛いところに塗り広げ、オイルが完全に浸透するまでじっくりとマッサージします。
オイルはサラッとしていて伸びもよくベタつきませんが、ものすごく匂いがキツイです。強烈なハッカ系臭の中に、ちょっと形容しがたい匂いがひとつ混じっています。
私はこの余分な匂いが石油系だと感じ、これは頭が痛くなりそうだと使わないでいました。ところが、ある友人が「これはバラ系の匂いだ」とポジティブな感想を言ったのがきっかけで、単純な私は使用を再開。
効果はというと… 基本的に民間療法的な物にあまり効果を期待をしない性格のためか、私の坐骨神経痛に対する、即効性の鎮痛効果は感じられませんでした。でも塗布した所がハッキリと熱をもつ感じがするので、私はそれが非常に心地よく感じ、これは効くかも?と思ったのも確かです。試しに肩こりの友人たちに使ったのですが、みんな5分ほどのマッサージ後に大爆睡してしまったので、かなりのリラックス効果はあるようです。
私は1週間ほど集中して使った後は、調子が悪い時に使うようにしており、オイルのおかげかどうか知りませんが、その後は坐骨神経痛はぐんと楽になっています。
何度も言いますが、匂いがキツイので、好き嫌いはハッキリ分かれます。寝る直前に塗布すると、そのあと布団の中が臭います。隣に寝てる相手が匂いに敏感ならば、特に気をつけた方がよいです。自分自身の睡眠の妨げにもなりかねません。
気になる入手方法ですが、色々調べてみましたが、残念ながら日本では流通していないようです。元来この「パラマオ」という植物自体の情報があまりなく、よってその根を使ったこのオイルも珍しい物のよう。オイルをくれた友人はフランスで買ったのですが、フランスでは「Huil de Lawang」、オーストラリアでは「Paramao Root Oil」、そして現地インドネシアでも見つかるようです。
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マッサージオイルが好きで、あれやこれやと色々なものを使っていますが、このオイルはその中でもかなり印象の強いものでした。いまいち個性のハッキリしないマッサージオイルが多い中、このオイルはインパクト大。塗った感がしっかり味わえる個性派オイルです。
最初は苦手だなあ…と感じた匂いにも、いつの間にか慣れました。日中、肩が凝り固まってきたなと感じた時や、持病の神経痛が出そうと感じる時に塗るようにしています。