子供のころ、私の朝食メニューは、いつもマイブームで出来ていました。
目玉焼きマヨトースト、蜂蜜バタートースト、シュガーバタートースト、明太マヨトースト、チョコトーストなどなど。
ひとつのブームが数ヶ月ほど毎朝つづいて、ある日突然ピタッと未練なく終わるのです。
その中で唯一、苦労したブームがあります。ピーナッツバタートーストです。
ピーナッツバターの風味が好きで何度となく挑戦するのですが、、、バターの伸びが悪くトーストに穴が開くことと、ノド越しが悪く胸に詰まる感がどうにも苦手でした。
それ以来、大好きなのに未練タラタラで敬遠してきた食材なのです。
そんな可笑しな思い出のピーナッツバターを使った料理を、大人になって初めてよばれた時は、幼少期のトラウマから解放されたような感じでした。
これなら大好きなピーナッツバターを、難なく食べられるじゃないですか!
今日は西アフリカの家庭料理【マフェ/Mafé】の紹介です。
日本の食材でも簡単に美味しく作れる煮込み料理で、ページ後半にはレシピも載せてあるので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
↑白米の左横にあるのは、調理用バナナの揚げ焼き。
「マフェ」は西アフリカ、主にマリやセネガルの煮込み料理で、「ピーナッツバターをベースにしたソース」のことを指します。
中に入れる食材によって、チキンマフェ、白身魚マフェ、ベジタリアンマフェなど。つまり「マフェ」という言葉は、時にメニュー、時にソースを指せる言葉なのです。「カレー」と似た様な感じですね。
アフリカは米食文化もあって、そういう所の料理は案外と日本人の口に馴染みやすいもの。この「マフェ」もその1つです。
初めて食べたときは、ピーナツバターでご飯食べるなんてありえない!と思ったのですが、実際に食べてみると、何ともシックリと口に馴染むではないですか。もちろん好みはあると思いますが、料理としては文句なく美味しいのです。
マフェは、お米と一緒にいただきます。
アフリカで良く使われる米はフランス語で「リコンカセ」と呼ばれるお米。「リ」は 米 「コンカセ」は « 砕けている » の意味です。味はインド米のサラッとした口当たりに近く、名のとおり粒が割れているので、かなり小粒なお米です。
もちろん、日本米でもマフェは美味しくいただけますよ。
それではセネガルの家庭料理【牛マフェ】の作り方をみてみましょ。
【牛マフェ】のレシピ
材料 (2人分)
牛肉 : 好きなだけ
玉ねぎ : 小1コ
ニンジン : 小1本
さつまいも : 小1コ (カボチャやジャガイモでも)
なすび : 小1本
カブ : 小1コ (あれば)
トマト缶 :1本 (生トマトでも)
にんにく : 1カケ(つぶす)
しょうが : 1カケ(みじん切り)
ローリエ :1葉
塩コショウ : 適宜
ピーナツバター(甘くないの) : 好きなだけ
①一口大に切った牛肉の表面を、油をひいた煮込み鍋で焼き色を入れ、皿によけておく。
② 同じ鍋で玉ねぎを透明になるまで炒める。
③一口大に切った他の野菜を投入し、軽く塩コショウする。
④野菜が馴染んだら、先ほどの肉を戻し入れ、ショウガみじん切り、潰したニンニクも投入。(パプリカ粉・ターメリック粉を入れても美味)
⑤トマト缶とローリエを入れる。30分ほど時々混ぜながら煮込む。水気が足りないなら、水かトマトを足す。(キューブブイヨンはお好みで)
⑥全体が煮えたら、ピーナッツバターを好みの濃度まで入れ、弱火で数分煮込む。(私は山盛り大さじ3程)
⑦塩コショウで味をととのえ、炊いた白ご飯を添える。
🌶もし唐辛子好きなら、薬味で唐辛子ペーストを少し加えて食べるのがオススメ。
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マフェソースの濃度、入れる野菜や肉の種類など、皆さんも自分好みのレシピを色々模索して、ぜひ家庭料理のレパートリーに組み込んでみてください。
それではまた♪