クレオール風【魚のクールブイヨン】カリブの魚料理

サンマの塩焼き、カツオのタタキ、鯛の潮汁、、、

日本は、鮮度の良い魚が少量から手に入りやすく、魚介の種類もレシピも豊富。

ここフランスはというと、

スーパーのパック魚はイマイチなので、魚は魚屋で買うのですが、少量だけ欲しい時にはちょっと不便。

それでも新鮮な魚を食べることに必死になるのが魚好きで、魚屋さんに「えっこれだけ?」て顔されても、今では平気で少量だけ買う度胸がつきました。

今日はそんな魚好きがフランスで出会った、煮魚のレシピをひとつ紹介します。

カリブ風魚のクールブイヨン

フランス文化では、魚はオーブンやフライパンで焼いたり、揚げたりすることが多いのですが、もちろん煮るレシピもあって、それがクールブイヨンと呼ばれる料理です。

ブイヨンといえば長時間煮るイメージですが、クールブイヨンはクール「短い」時間で煮上げます。

今回紹介するのは、カリブにあるフランス海外県マルチニークやグアドループ発祥の「クレオール風のクールブイヨン」です。

一般的なクールブイヨンは、魚を煮た汁は食さないのですが、クレオール風では、煮汁をソースとして一緒に食します。魚のトマト煮といった感じです。

うちは魚の骨が大苦手な人がいるため、タラ系の切り身を使用しましたが、できれば鯛やティラピアなどの筒切り身の方が断然美味しいです。

 材料 (3〜4人分)

魚  (白身魚を好きなだけ)

【マリネ液】
ライム汁 1個分 (またはレモン半個分)
ニンニク 1カケみじん
玉ネギ・青ネギ スライス適宜
タイム 少々 
塩胡椒 適宜
水 (魚に軽くかぶる位)


【煮汁用】
玉ねぎ 大1個 半月切り
ネギ 大2本 1センチ輪切り
トマト 大2個 サイコロ切り
ニンニク 3カケ みじん切
濃縮トマトペースト 大さじ3
パプリカ粉 小さじ2
クミン粉 小さじ1/2
ローリエ 1枚
タイム 1枝
イタリアンパセリ 5枝 
塩胡椒 適宜

 作り方

①きれいに掃除した魚の身を20分くらい【マリネ液】に漬けておく。

②【煮汁用】の玉ネギ、ネギ、トマトを切る。

③煮込む鍋にサラダ油をひき、玉ネギとネギを炒める。透明になったらニンニクのみじんとトマトペースト、生トマト、パプリカ、クミン、パセリ、ロリエを入れて少し炒める。

④全体に馴染んだら塩胡椒をして味をととのえ、具が軽く浸る程度に、水やマリネ液や白ワインを足して水分量を調節する。

⑤煮汁が軽く沸騰したら、マリネした魚を入れ10〜15分フタをして煮る。魚が煮えたら出来上がり。ご飯と一緒にどうぞ。

本場では、香りつけにピーモンベジタリアンという、辛くない唐辛子を入れて煮ます。もしくは、生ハバネロを丸1個入れて煮る家庭もありますが、その場合は、唐辛子を潰さないよう静かに煮ます。ちょっとでも傷つけると、激辛で食べられなくなるので要注意です!

米食文化圏の料理は日本人の口に合う料理が多く、今回紹介した魚のトマト煮も一瞬ギョッとするけど、案外サクサク食べれてしまいます。まあ魚のカレーだってあるわけだし、それほど奇異なレシピでもないかな。

パセリやバジルをいっぱい散らして、ワンプレートの洋食に仕上げれば、夏のランチにもってこいです。キンと冷やした白ワインとどうぞ♪

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