リラを豪快に花瓶に。

人気の庭木【リラ】のある暮し

みなさん、こんにちは。

4月も半ば、今年も香り豊かなライラックの季節がやってきました。

 

春は花粉や黄砂で煙たい時季だけど、日頃のガーデニングの成果の季節でもあります。

秋冬に手間をかけた花たちが、春になって咲き誇っていくのを愛でるのは、ほんとうに幸せ♪

今日はそんなフランスの春を代表する庭木「ライラック」についてのお話です。

フランスで人気の庭木「リラ」

リラを地植えで楽しむ。

ライラックは仏語で「リラ」。フランスでは藤と並んで大人気な庭木のひとつです。

うちにも1本植っていますが、地植えだと手入れも簡単で非常にズボラ向きな庭木です。咲き終わった枝を少し落とすくらい、それも手の届く範囲だけと適当でも大丈夫。ほとんど何もせずとも毎年しっかり花を咲かしてくれます。

一度上手く根付いてしまえば手間のかからない頼もしい花木です。

古いリラの木

敷地の南東角に孤立植えの古いリラ。
上部は日当たり良、株元は日が当たらず常に湿り気味。
幹には苔が生えてるけど、樹高幅4mほどで元気モリモリ!

 

花色の種類も豊富で、家にある株は、涼し気な青紫色の一重。

以前、白色の株を地植えしたのですが、両側の庭木に駆逐されそうになり、鉢上げしたけど根を痛めたのか救済できなかった経験があります。リラは樹勢が強い方だと思っていたのでちょっと意外な結末でした。

他所のお宅で見かける大株のリラたちも、孤立植えがほとんどなので、それがリラにとっては安定しやすい条件なのかもしれませんね。

リラを花瓶に豪快に。

リラを豪快に花瓶に。

リラの葉の緑色がやさしい。

嬉しいことにリラは意外と花の中に虫がいないので、私は豪快に生けて香りを楽しみます。

枝物は普通に切っただけでは水揚げしにくいので、枝元を水に晒しながら金槌のような物で叩きつぶしておくと、上手く水揚げしてくれます。

そして花を生けた花瓶は直射日光の当たらない涼しい所に置き、水の中に木炭を一欠片入れておくと、水質も花も機嫌良く長持ちします。

ライラックの水揚げ

こんな感じにつぶす。
軽い物で何度も叩くより、
重い物をゴンと1回落とした方が綺麗に裂ける。

リラはとにかく香りが良いので、花を何かに使いたくなります。フランスでは抽出した香りを使ったジュレやシロップ、お茶のレシピをたまに見かけますが、花自体を食べたりはしません。リラのパウダリーな香りは好きですが、どうにも口には入れたくない系の匂いなので、これらのレシピを試したことはありません、、、でもいつか、お茶あたり作ってみようかな。

毎朝コーヒーを飲みに1階に降りてくると、ひんやりとした廊下の空気にリラの甘い香りを感じた瞬間、ちょっとした幸福感に包まれます。うちの廊下は日が入らないので常に薄暗く、朝一番にその暗い廊下に降りてくるのはあんまり楽しくないのですが、それがちょっと漂ってくる生花の香りや色味があるだけで、グンと心が明るくなるのです。それに気づいてからは、家の中の日の当たらない場所には、花を積極的に置くようにしています。植物のパワーってすごいですね♪

それではまた次回

リラを豪快に花瓶に。
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