みなさん、こんにちは。
今日はパリの四季の庭【冬の花言葉】です。
パリの秋冬の庭は、花が本当に少なくなります。
秋に紅葉というイベントがないので、庭や森が静かな期間が年明けまで続きます。
そして2月ごろ、まだ寒い中にもすこし春の気配が漂い始めると、やっとスノードロップやクロッカスといった、早春の花たちが咲き始めます。
今日はパリのまだ寒い時期に咲く「冬の花」をいくつか集めてみました。
それではどうぞ、ごらんください♪
Table des matière
フランス【冬の庭】の花言葉
クリスマスローズ Les roses de Noël
「気がかりな愛」「スキャンダル」
寒い中、横向きに精いっぱい咲く姿がなんとも愛おしい花。質素なフリして実は派手な春咲きの交配種とは違い、年末咲きのクリスマスローズ (ニゲル種) は野生感ある素朴さが魅力。12月のパリの花屋の定番です。幸せそうな名前とは裏腹に「狂気」と関係の深い花で、古代はその治療薬や悪魔祓い、悪霊から家を守るために使われていたそう。だからか、花言葉もあまり嬉しいものではないですね。
クロッカス Le crocus
「喜び」「若さ」
まだ寒い時期に開花しますが、早春の花です。10年ほど前に庭に球根を100コほど植えたのが、いまだ毎年上がってきては咲いてくれます。同時期に植えた矮性のイリスは自然消滅しましたが、クロッカスは庭に定着しました。
スノードロップ Les perce-neige
「未来への希望」「試練」
フラ語名は「雪をつら抜く」の意味。どちらかと言うと早春の知らせの花ですが、まだまだ寒い時期に花が上がってきます。
白い花をうつむいて咲かせる姿が清楚で可愛らしいです。背丈も10センチほどで、群生していないと見逃してしまうくらい控えめな花です。
ツバキ Le camélia
「賞賛」「永遠の愛」「美」
むかし、冬のある日のお茶のお稽古にて。先生が用意してくださった茶花に、一輪の白侘助を見たとき、その美に衝撃を受けました。人生で初めて椿を美しいと感じた瞬間です。
先生の生け方が上手いからなのは言うまでもないですが、以来すっかり椿 (まあ正確には侘助) のファンに。私にとっては冬の花ですが、フランスでは春の花として人気です。
パンジー/ビオラ La pensée/La viola
「思い出」「ノスタルジ」
春に大きく成長する花ですが、秋から苗が出回るので、冬の間もひっそり花壇に色を添えてくれます。春になって溢れんばかりに花をつけて咲き茂る姿を見ると、今年も植えてよかったと思わせてくれる、とても満足度の高い一年草です。
プリムラ La primevère
「初恋」「若さ」「再新」
花色や咲き方の種類も豊富で選ぶのがとても楽しい早春の花です。寒い季節に賑やかな開花株が出回るので、ちょっとした手土産としても使えます。庭にいつの間にか定着し、毎春、野草のようにポッポッと咲いてくれます。
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パリの冬は庭花が少ないです。
日本で寒い時期や早春に見られる、香りの良い梅や蝋梅も、パリではそうそう目にすることはありません。
とくに蝋梅は大好きなので庭に植えたく思い、毎年園芸店をチェックするのですが、なかなか出会えません。フランスでも庭木として認知されてはいるようなのに、とても残念です。
仏人はみんな、バラとか芍薬のような八重咲きのボリュームある花が好きみたいだから、蝋梅のような素朴な植物には魅力を感じないのかもしれませんね。
それではまた次回♪
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