「〜が好きだ」という時 « J’aime bien » を頻繁につかいます。
« J’aime » と « J’aime bien » この2つ、微妙に聞こえてくるニュアンスが違うのです。
そしてこれが条件法になった文 « J’aimerais » « J’aimerais bien » もまた違います。
今回はその違いについてです。
« J’aime » と « J’aime bien » のちがい
例えば、夫が妻に言います « Je t’aime »。 でも « Je t’aime bien » とは言いません。言ってもいいけど、ぜったい妻は怒ります。なぜか。
それは « J’aime bien » のほうが « J’aime » よりも、「好き」の程度が下がって聞こえるからです。
« J’aime » は「好きだ!」というのが強くでます。そこへ « bien » を入れると「 けっこう好きだな / まあ好きだね」というような「好き!」ってことにワンクッション置いた、熱の抑えられた感じがでます。
例をみてみましょ。
J’aime bien les romans policiers.
推理小説けっこう好きだよ
J’aime bien les gâteaux au chocolat.
チョコケーキはまあ好きだね
Moi, j’aime bien Anaïs.
僕はけっこうアナイス好きだよ
『友達としてに好き』ときこえ、恋愛感は表面にでない。
Tu aimes le fromage? -Oui, j’aime bien. /J’aime ça. / J’adore ça !
チーズすき? -うん好きだよ / だ〜い好き!
一般的に好きかどうか聞かれた時は、この « J’aime ça » のように『ça』を使う。特定の「このチーズ」であった場合は « Je l’aime »
J’aime bien écrire des poèmes.
詩を書くのはけっこう好きだよ
う〜ん、なんとなく感じがつかめましたか?
つぎは « J’aimerais » と « J’aimerais bien » のちがいです。
« J’aimerais » と « J’aimerais bien » のちがい
条件法になるとまた効果がちがいます。
« J’aimerais bien » のように« bien » がつくと、願望のつよさがアップしてきこえます。
夢や希望を表現するときによく使い、「〜したいなあ!」という「自分の気持ちのつよさ」が前面にでるためです。
« J’aimerais » だけだと、願望を冷静にみてる感じがあります。希望を丁寧に言ってることにもなり、許可を求めるときにも使えます。
例をみてみましょ。
J’aimerais te rencontrer.
きみに会いたいんだけど。
J’aimerais partir un peu plus tôt.
ちょっと早めに出発したいんですが …
J’aimerais bien te rencontrer.
きみにぜひ会いたいなあ!
J’aimerais bien savoir pourquoi il a fait ça.
なんで彼がそんなことしたのか、ほんと知りたいわ。
J’aimerais bien être un chat.
ネコでありたい …
まとめ
このように « bien » をいれるとニュアンスがはいります。
« J’aime bien » は « J’aime » よりも「好き!」な熱の度合いがゆるんできこえます。
« J’aimerais bien » は夢や希望をかたる時につかうように、「〜したい」の度合いに熱が入ってきこえます。
ぜひ意識して会話で使ってみてください。