フランス語「有音・無音のH」

基本フランス語【有音と無音 の « h » 】について

今日はフランス語の【有音と無音の « h »】 についてです。

 

フラ語の勉強を始めると「h」には有音と無音があると習います。

有音無音と日本語では言いますが、発音するしないには関係ありません。

母音をリエゾンやエリジオンをさせるかどうかなど、処理の仕方が違ってきます。

 

今日はその h の有音と無音の違いについて、特に「有音のh」を中心に深めてみます。

それではどうぞ、ごらんください♪

【無音の h 】« h » muet

「無音の h 」で始まる単語は、 前の単語尾の子音とリエゾン・エリジオンがおきます。

【リエゾン】が起こるケース

単独では発音されない語末の子音が、後続の単語の母音 /無音の h とくっついて発音されることです。

des histoiresデジストワーdezistwaʀ
les hommesレゾム  zɔm

【エリジオン】が起こるケース

母音と、後続単語の母音/無音の h がぶつかって、前の語末の母音字が () アポストロフに変わる現象です。

le homme → lhomme
la heure → lheure
Je habite → J’ habite

【有音の h 】 « h » aspiré

「有音のh」で始まる単語は、その前の単語尾とリエゾン、エリジオンはおきません。有音の h の場合、辞書にはアステリスク( * )で示されています。

有音といっても発音されるというわけではなく、h のあとの母音をリエゾン・エリジオンさせないことで、h の存在を尊重するということです。

下の例のように、冠詞などと共に続けて発音してみると、リエゾン・エリジオンしないことで、音のつながりにブレーキがかかるような特徴を感じるかと思います。

英雄 ✔︎ un héros   アン エホ ✖︎アンネホ
✔︎ une honte  ユンヌ オントゥ ✖︎ ユノントゥ
✔︎ les haricots   レ アリコ ✖︎ レザリコ
ハープ ✔︎ ta harpe    タ アフプ ✖︎ ton harpe
偶然 ✔︎ ce hasard   ス アザー ✖︎ cet hasard
高所で ✔︎ en haut     オン オ ✖︎オンノ
叫ぶ ✔︎ Je hurle ジュ ユフル ✖︎ J’hurle

以下「有音 h」の一覧です。

【有音の « h »】リスト

la hache 
hacher 刻む、細切れにする
la haie  垣根
la haine  憎しみ
haïr  憎む
le hall[ol] ホール、ロビー
le hamac  ハンモック
le hamburger   ハンバーガー
le hameau  田舎の集落
le hamster  ハムスター
la hanche  股関節、腰骨
le handicap  ハンディキャップ
le hangar   納屋
hanter   (幽霊や幻想が)~に取り付く
harceler  うるさく追い回す、付きまとう
le harem  ハレム
le hareng  ニシン
le haricot  インゲン豆
le harnais 動物の装具、ハーネス
la harpe  ハープ
le harpon  銛(もり)
le hasard  偶然
la hâte  急ぎ
la hausse  上昇
haut   高い、高く
la hauteur  高さ
le hérisson  ハリネズミ
le héros   英雄
le hibou  ミミズク
la hiérarchie  階層
hocher (la tête)  うなずく、首を横に振る
Hollandais (Hollande)  オランダ(人)の
le homard    オマールえび
Hongorois (Hongrie)  ハンガリー(人)の
la honte    
le hoquet       しゃっくり
hors           ~から外れて
la housse     (寝具や衣類・道具用) カバー
huit           8、8の
hurler         遠吠えする、叫ぶ
 注意
男性の英雄  héros有音 h、女性の英雄  héroïne無音 h

(lhéroïne レホインヌ/ les héroïnes レゼホインヌ) 

おわりに

ここに挙げた有音の « h » は一部で、他にもあります。有音の h はリエゾン・エリジオンをしないため、耳障りに特徴があります。その単語に出会ったら、冠詞や前置詞などと共に、その音の並びを口や耳に残して覚えていくのが良いかと思います。

それではまた次回♪

フランス語「有音・無音のH」
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