名言で学ぶフラ語【アラン・ドロン】編

みなさん、こんにちは。

今日は久しぶりの名言集で、テーマは俳優「アラン・ドロン」です。

 演技がいつもオレ様ドロン様だろうが、カッコいいから許しちゃう、フランス映画史を代表する2枚目俳優。今はもうおじいちゃんですが、若い頃の色気は強烈。

自分を3人称 (自分の名前) で呼ぶのは、ルイ14世とアラン・ドロンだけと言わしめた、そんな彼の名言をいくつかピックアップしました。

フラ語の勉強の息抜きがてら、どうぞごらんください♪

 

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フラ語の名言【アラン・ドロン】編

« J’aime qu’on m’aime comme je m’aime ! »

「僕が自分を好きなように、みなが僕を好きでいるのが好きなんだ!」

 j’aime que + subj.「〜であることを好む」条件法 J’aimerais que だと「願望」を表します。

 

« En amour, on doit tout oser si on aime vraiment. »

「恋愛では、もし本当に愛しているのなら、全力で思い切らないと!

 

amour「♂愛」
devoir「〜しなければならない」
oser「思い切って〜する」
vraiment「本当に」

 

« Tu crois en Dieu, tu n’y crois plus et quand tu as un gros problème, tu pries quand même… »

「神を信じてる… もう信じていない…。でも大きな問題にぶち当たったときは、やっぱり神に祈るんだ。」

 

2人称 Tu は本来、目の前の相手「君」を指す言葉ですが、3人称 On「人は」の様な意味で Tu を用いることがあります。この場合、実際に相手自身のことを言ってるわけではないのですが、相手を無理矢理その立場に置くことで、相手に親近感や臨場感をもたせる効果があります。

 

croire en Dieu「神を信じる」
croire à「〜を信じる」
gros「巨大な」
prier「祈る」
quand même「やっぱり」

 

« En réalité, je n’ai jamais joué, j’ai vécu. Et j’ai tout de suite compris que j’allais tomber amoureux de ce métier. »

「実際に僕は一回も演技をせずに、(役に) 生きた。すぐに僕はこの職業の虜になると感じたよ。」

彼の初めての映画撮影後の感想。事前に先輩女優ブリジット・オベールに、演技せずに普段の自分のままで、とアドバイスされていたそう。

 

en réalité「本当のところ」
ne…jamais「決して〜ない」
jouer「遊ぶ・演ずる」
vécu (vivre の過去分詞)「生きる」
tout de suite「すぐに」
tomber amoureux de「〜に恋に落ちる」
métier「♂職業」

 

« Si je suis une star, et c’est pour ça que je veux remercier, c’est au public que je le dois et à personne d’autre. »

「僕がスターであるのは、だからお礼を言いたいのだが、それはみなさんファンのおかげで、他の誰でもない。」

 

ちょっと文意の結合が掴みにくいですが、ドロンさんが私たちに感謝してるので載せました。

 Je le doisLE は中性代名詞。Si je suis une star を指します。

 

star「♀映画スター」
c’est pour ça que…「〜なのはそのためだ」
remercier「〜に感謝する」
public「♂公・観客」
devoir à qn.「〜に借りがある」
personne d’autre「他の誰も〜ない」

 

« Un ami ? C’est quelqu’un à qui on peut téléphoner à trois heures du matin en disant qu’on vient de commettre un crime et qui vous répond seulement : “Où est le corps ?” »

「友達?それは、朝の3時に “殺人を犯した” と電話をできて、その返事にサクッと “遺体はどこだ ? ” とだけ聞いてくる奴だよ。」

 

ゴロツキか刑事の役が多かったドロンならではのユーモア。

 

文の骨格は “Un ami, c’est quelqu’un à qui…. et qui…” 関係代名詞節が2つ入ってます。 

en disant「〜と言いながら」en + 現在分詞 =同時性を表すジェロンディフ

 

quelqu’un「誰か・人」
téléphoner à qn.「〜に電話する」
commettre 「罪を犯す」
crime「♂殺人・重犯罪」
répondre「返事する」
seulement「単に」
corps「♂体・胴体」

 

« Je n’ai jamais essayé de changer ou d’être un autre. Je suis en accord avec moi-même, je suis moi-même. Je n’ai jamais joué un personnage. J’ai toujours été la même personne. »

「自分を変えようとか別の人になろうとか試したこともない。僕は自分自身の合意のもと、僕自身でいるんだ。僕は役柄を演じたことは一回もない、いつも僕自身だった。」

 

essayer de「〜しようと試みる」
autre「別の人」
être en accord avec「〜の合意のもと」
moi-même「私自身」
personnage「♂人物」
la même personne「同じ人」

 

« Mon chien, je demanderai au vétérinaire qu’on parte ensemble. Il le piquera afin qu’il meure dans mes bras. Je préfère ça plutôt que savoir qu’il se laissera mourir sur ma tombe avec tant de souffrances. »

「僕の犬に関しては、一緒に旅立てるように獣医に頼むかな。僕の腕の中で旅立つようにしてくれるだろう。その方がいい、犬が僕の墓の上で悲しみと共に尽きてゆくのを知るよりはね。」

 

ドロンは大の犬好きでも有名。フランスでは苦しむペットに安楽死の選択を考慮することは珍しくはありません。でもさすがにドロンのこの発言は物議をかもしました。

 動詞 piquer「刺す」は、動物に「安楽死の注射を打つ」という意味で使うことがあります。

 

demander que + subj.「〜を求める」
vétérinaire「獣医」
piquer「刺す」
afin que+subj.「〜するために」
bras「♂腕」
préférer「〜を好む」
plutôt que…「〜よりむしろ」
se laisser mourir「(自分を) 死ぬにまかせる」
tombe「♀墓」
tant de「それほど沢山の」
souffrance「♀苦しみ」

 

おわりに

つよすぎる… 「無敵」てこんな人を言うんでしょうね。 弱ってる自分を力づけるのに、無謀なほどの思い込みが必要なときがありますが、彼の言葉はそんな時に復唱したいもの。過酷な幼少年期を乗り越えて、素晴らしいキャリアを築いたドロン。その自信が彼にこれらの言葉を与えた、と言うよりも、こんな発言ができるようなメンタルを腹に秘めてたから、ここまで成功したのだろうと私は感じます。いつも眉間にシワを寄せた美が売りの俳優ならけっこういるし、そこで生き残るんだからタダモンではありません。つぎは往年のライバル、ベルモンドの名言でもやるかな… それではまた次回♪

参考参照 
-Paris Match- People – Alain Delon, son interview intégrale : “La beauté, elle était là”
-Le Figaro. fr -citations
-Le Parisien. fr -Citation Célèbre
-Ouest france. fr -citation du jour