みなさん、こんにちは。
今日のフラ語の表現は【降参する】です。
日本語で言う「マイッタ・手を引く・断念する」という表現は、フラ語ではどう言えるのでしょうか。
今日は2つの表現を紹介します。
それではどうぞ、ごらんください♪
baisser les bras
まず1つ目は
「降参する」
baisser les bras
直訳は「腕を下ろす」
もちろん文字通りの意味で使うこともありますが、比喩的な意味「降参する」で使うことも多いです。
降参する時は、ホールドアップみたく両手腕を上げるイメージがありますが、フラ語では「腕を下げる」という表現です。
腕を下ろすことが降参の意味になったのは、旧約聖書 (出エジプト記) からと言われています。
アマレク軍がイスラエルに戦いを挑んできた時、モーゼが神の杖を差し伸べている間はイスラエルが優勢に、腕が下がるとアマレク軍が優勢になったため、疲れで下がってくるモーゼの腕を部下が懸命に支え続けたという話です。
それではちょっと、例文を見てみましょ。
ゴールが遠く感じてくじけそうと悩む友人に、
– Il ne faut jamais baisser les bras même dans les moments difficiles.
しんどい時だからって諦めたらだめだよ!
Il faut「〜する必要がある」
même「でさえ」
もうひとつ有名な表現を紹介します。
jeter l’éponge
2つ目は、
「降参する」 jeter l’éponge
直訳は「スポンジを投げる」
日本では匙を投げますが、フランスではスポンジです。由来はボクシングの試合からで、セコンドが試合続行不可能を表明するのに、選手の涼をとるスポンジをリングに投げ入れた行為からきた表現です。
使い方は baisser les bras と同じ場面で使えます。
Après avoir raté son permis de conduire pour la troisième fois, il a fini par jeter l’éponge.
自動車免許の卒検に3回落ちて、彼はついに取得を諦めた。
après + 不定形複合過去「〜したあと」
permis de conduire「運転免許」
finir par + V「〜して終わる」
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abandonner や renoncer の普通の単語があるから無難にそっち使えばいいやと思いがちですが、実際に日常でよく使われる表現で、かつ理解しやすい言い回しは積極的に使ってみるのが吉。会話が彩り豊かになるのが感じられて楽しいと思います。
それではまた次回♪
参考 Expressio.fr : baisser les bras