今日はフラ語の表現を2つ紹介します。
【偉そうにする】とか【いばって振る舞う】といった、マウント取り気味な人を表すための、かなり砕けた表現です。
それではどうぞ♪
péter plus haut que son cul
「エラそうにする」 péter plus haut que son cul (très familier)
péter 「オナラする」
plus haut 「より高くに」
cul [ky]「(俗)お尻」
直訳は「お尻よりも高いところでオナラをする。」
誕生は17世紀に遡るという、実はとても古い表現。
「カッコつけて実力以上の高望みをする」様子を表します。
決して品の良い言葉ではないですが、耳にするたびに思わず笑ってしまいます。
もちろん褒め言葉ではありません。
Il ne faut pas péter plus haut que son cul.
えらそうな高望みはしてはいけない。
この諺はあとに、なぜなら天に向かって出したフンは自分の背中に落ちてくるから、という解釈が続きます。汚い話ですが、言いたいことは良く分かりますね。
もうひとつ表現を紹介します。
se la péter
「エラそうにする」 se la péter (argot)
« la » をくっ付けたまま使う、ちょっと変わった形をした代名動詞。
péterという動詞からも分かるように、品のない表現です。
「高圧的でエラそう」であったり、「自分の方が上と自惚れる」様子を表します。
もう死語かも知れませんが、数十年前に私が小学生の頃に流行った表現「イキってる」がピッタリだと思います。
たとえば、映画に出演が決まった女の子が友達に対して偉そうになり、
Depuis qu’elle a eu un petit rôle dans un film, elle se la pète grave !
彼女、映画の脇役もらってから、えらい高圧的だよね!
美人の彼女を得てから周囲に偉そうに振る舞う弟に兄が、
Ne te la pète pas trop.
あんまりイキんなよ。
似た感じの表現に « se la jouer »(familier) があります。「気取る」という感じで、皮肉ったニュアンスが漂います。
それではまた次回♪
参考参照 Expressio.fr / Le petit Robert