7月はツールドフランスのシーズンです。
毎年何かしらのアクシデントのある自転車レースで、2021年は、沿道にいた30代女性が中継車目当てで差し出したプラカードが、大クラッシュを引き起こしました。
そんな自転車レースが元で誕生したお菓子があって、それが「パリ・ブレスト」です。
レストランのデザートの常連でもあるこのお菓子、なんでこんな名前になったのか?
今日はその「パリ・ブレスト」についてのお話です。
Table des matière
フランス菓子【パリ・ブレスト】
「パリ・ブレスト」とは変わった名前ですが、パリはあの花の都パリ、ブレストはブルターニュ先端にある大西洋に面した街の名前です。
どんなケーキかというと、プラリネの入ったカスタードバタークリームをたっぷり挟んで、削りアーモンドを散らした、自転車の車輪型 (輪っか型) のシュークリーム。
車輪型のシューとは、ナニやら歴史ありそうな気配が…
自転車レースから誕生!
19世紀末、新聞プチジャーナル編集長のピエール・ジファールは、当時主流だったペニーファージング* (Grand-bi) の後に台頭してきた「自転車」 に目をつけ、パリ・ブレスト間を往復する 1200 km 自転車レースを企画します。
レースは1891年から1951年までの間、7回開催されることになります。
1910年、ジファールはパリ郊外の街メゾンラフィットのケーキ職人ルイ・デュランに出会い、自転車レースを祝うケーキをつくるように頼みました。こうして誕生したケーキが「パリ・ブレスト」です。
*ペニーファージング : 前輪が超巨大で、補助輪の後輪がすごく小さい二輪車。
特徴は「車輪型のシュー」
今でこそ食べ切り1人前サイズのパリブレストが売られてますが、当時のパリブレストはかなり大きかったようで、店で切り売りしていたと言います。
オリジナルはプラリネのカスタードバタークリームですが、最近はいろんなバージョンを目にします。共通するのは輪っか型のシューであること。これがパリブレストの特徴です。
材料ざっくりメモ
・シュー生地
・カスタードクリーム
・プラリネ
・バター
・砕きアーモンド
材料からも想像できるように、クリームがヘビー。ズッシリお腹にたまります。でもプラリネの香りやバタークリーム好きの人なら、至福に包まれること間違いなしのお菓子。歴史あるシュークリームなので、どこかで出会ったら一度は食べてみてくださいね。
Spécialités d’ile de France : l’origine du Paris Brest
Ça m’intéresse Quel est l’origine du Paris-Brest ?