仏映画『ムッシュアンリと私の秘密』感想

仏映画【ムッシュ・アンリと私の秘密】あらすじ感想

みなさんこんにちは。

今日は2015年作のフランス映画【ムッシュ・アンリと私の秘密】の感想です。

堅物な老人と、そこへ下宿することになった女子学生の話。

お祖父ちゃんと孫娘のような生活を通して、互いに自分自身を見つめ直してゆく様子を描いています。

ほんのり寂しい後味の、でも心ホッコリ温まる作品です。

 

Table des matière

作品情報

【ムッシュアンリと私の秘密】

原題 « L’Etudiante et Monsieur Henri »
監督 イヴァン・カルベラック
出演 ノエミ・シュミット
   クロード・ブラッスール
   ギヨーム・ド・トンケデック

公開年   2015年
上映時間  98分
ジャンル ドラマチックコメディ

 

あらすじ

仏映画『ムッシュアンリと私の秘密』感想

老人アンリは偏屈ジイさん。ポールという独り息子がいるが、その嫁ヴァレリーのことが大キライ。

そんな老人のアパートの空き部屋に、女子学生コンスタンスが下宿を始める。彼女は八百屋を営む口うるさい父親から逃れて、オルレアンからパリにやって来たのだ。

ある日、コンスタンスは触るなと言われていたピアノを弾いて、老人を怒らしてしまう。

信用を失いアパートを追い出されそうになるコンスタンス。必死で謝る彼女に、老人アンリは1つの案を持ちかける。

息子ポールを誘惑して、嫁ヴァレリーと離婚させろ、というもの。

そんな汚い事はしたくなかった彼女だが、学業とバイトで生活がカツカツだったため、6ヶ月分の家賃をタダにしてもらうという条件で引き受けることに…

 

感想

役者陣の割に作品タイトルがあまりにもパッとしないので、ハズレだったら…と恐る恐る観始めたのですが、大丈夫!

原作が舞台作品なので派手さはないですが、頼もしい俳優陣に支えられ、とても可愛らしい映画に仕上がっています。

 

娘の気持ちを聞こうともしないコンスタンスの父親と、息子ポール夫婦を認められない老人アンリ。

子供が自分の人生を行くのを認められない頑固オヤジと、そんな父親との関係に悩む子供たちの、心の葛藤がテーマです。

コンスタンスは自分の人生を歩む大切さを老人アンリに教えられ、老人アンリは子供の幸せの形を受け入れる大切さをコンスタンスに気づかされます。

登場人物の心のトゲトゲが徐々にほぐれて行く過程は、観ていてこちらの心もほぐれていく感じがしました。

ストーリーとしてありがちな設定も、特にポール夫婦のキャラが心地よく笑わせてくれるため、飽きることなく最後までスムーズに鑑賞できます。

何となくホッとしたい時に、何となく人生について思った時に、肩の力を抜いて気軽に鑑賞する作品としてオススメです。

仏映画『ムッシュアンリと私の秘密』感想
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