みなさん、こんにちは。本日紹介したいフランス語表現は「ごますり」です。
上の人にうまく媚びへつらう人のことを、日本語で「ごますり」と呼んだりしますが、さてさて、フランス語では何というのでしょうか…
【ごますり】をフランス語で言ってみる。
「ごまする」人、
« FAYOT » ファイヨ
といいます。
フランスでは、学校で先生に気に入られようと良い生徒ぶる子が fayot の代表なようですが、
もちろん、会社で上司に媚びへつらう人のことも fayot 表現されます。
使う場面は日本語の「ごますり」と同じです。
ほめ言葉というより、少し軽蔑的な響きが漂う点も同じ。
fayot は「乾燥インゲン豆」のことで、むかしは船乗りたちの食料でした。
航海ごとに契約更新しなければならなかった船乗りたちの中には、いつも船長に気に入られようとする船員がいます。
そうして契約更新に成功するゴマすり船員は、毎回港で積み込まれては食卓に登場し、船員たちをウンザリさせる「乾燥まめ fayot」の様だということから、この表現ができたといいます。
« un fayot » は名詞で「ごますり」な人のこと。
C’est un fayot !
あいつ、ごますりだよ。
« le fayotage » は「ごますり」行為のこと。
Le fayotage, c’est pas mon truc.
ごますりは、僕の特技じゃないね。
動詞は « fayoter » で「ごまをする」。
Si tu veux réussir au travail, il faut apprendre à fayoter.
仕事で成功したいなら、ごまするのを覚えなきゃだめだよ。
他にも「ごますり」の表現に、
« lèche-bottes » 靴をなめる人や、
« lèche-cul » お尻をなめる人(コレは汚い言葉)
という表現もあります。
j’aime pas les fayots… ごますりな人は好きじゃないね…など、
« un fayot, le fayotage, fayoter » をつかって色々作文してみてくださいね。