今回はフランスの迷信【不幸を呼ぶ迷信】です。
「迷信」で、不幸を招くといわれる行為のいくつかは、マナーに直結することがあります。
フランスの迷信を知らなかった頃は、何かの折に人前でやってしまい、相手を戸惑わせてしまったことも少なくありません。
もちろん、迷信なんて気にしない、という人もいますが、私は知っておいてソンはないと思うので、興味のある方はどうぞ、ごらんください♪
Table des matière
不運を呼ぶ10のコト
1. 刃物を贈り物にする
贈った人と、受け取った人との縁が切れます。なので大切な人には刃物は贈りません。てことは、縁切りたい相手にはもってこいなプレゼント、てことになりますね。
もしも、大切な人から贈り物として刃物をもらった場合は、コイン1枚を相手にお返しします。これで縁は切れずに済みます。
2. 傘を家の中で開らく
言い伝えの元ははっきりしていません。昔の狭い家の中で傘を開いたら、近くにいた人をケガさせたとか、高価なもの壊したとか、そのへんから来てるのでしょうかね。傘を乾かそうと、ついやってしまいがちな行為なので気をつけたいところです。
3. 塩入れをテーブルでひっくり返す
食事中に塩入れをひっくり返すのは、よろしくない行為とされています。これは聖書の最後の晩餐で、キリストの裏切り者とされるユダが、テーブルの塩入れをひっくり返したところから来ています。食卓の人と言い争いになり、良くない事が起きます。
でもひっくり返しちゃったら、すぐにその塩を左の肩越しに投げると清められるそう。こういう応急処置がとれる迷信は、気分的にラクですね♪
4. タバコをロウソクの火でつける
これをした時、世界のどこかで、船乗りがひとり死んでしまいます。ロウソクをロウソクの火で付け回すのも、同じ理由から避けることがあります。海で仕事する人は、けっこう縁起を担ぎますね。水夫さんを知らずと殺さないようにしましょう。
5. ナイフとナイフを交差させる
ナイフとフォークの食事文化の国ならではです。テーブルでは、ナイフとナイフ、またはナイフとフォークを交差させて置かないこと。気にせずにやってる人を時々目にするのですが、悪い運を呼ぶと言われているので、食事中にやってしまわないように。
6. ハシゴの下を通る
かべに寄りかかっているハシゴの下は、絶対に通りません。歴史的に、処刑場でハシゴが使われてきたのが原因だと言われていますが、何か落ちて来たら危ないので下は通るな、という昔の教訓なのだと個人的には思ってます。。。
7. パンを裏返しにして置く
むかしむかし、パン屋では死刑執行人にあげるパンを、目印として裏返して保管していました。それが元でパンを裏返して置くのは、年配の人は特にイヤがります。
最近の若者はそんなのどうでもいいので、パン屋でバゲットを買っても、若い店員さんは平気でひっくり返して置いてきます。それをわざわざ置き直してるマダムも見かけたりするので、やはり歓迎されない行為なようです。
8. 帽子をベッドの上に置く
むかし、亡くなった人を見送りに来た人たちは、まず部屋に入ったら死人に敬意を表すため、自分の帽子を脱いでベッドに置いたそうです。そのため、病人のお見舞いに来て、帽子をベッドやベッドサイドに置くのはNG。病気による死とつながって、すごく嫌がられます。
9. 黒猫が左から出てくるのを見る
むかし、黒猫は悪魔の象徴として嫌われていました。今でも名残があるのか、黒ニャンと道路で出くわすのは、あまり歓迎されないようです。とくに、左から出てくる場面と、ハシゴの下を通過するネコを見るのは特別にイヤだそう。あまりない事だとは思いますが、もしもこの場面に遭遇した場合は、邪気を払うために木を触るようにします。
でも最近は、黒猫を飼ってる人も見かけるので、昔とはイメージも変わったのかもしれませんね。どこだったかで黒猫は幸運の象徴だと聞いた事もあります。
10. 鏡を割る
有名です。鏡には悪魔が閉じ込められていて、割ることによってその悪魔が出て来ます。そして、その後7年間に渡って幸運に恵まれないとか。。。うわっ長!と聞いた時は思いましたが、日本ではネコを殺めると7代までと言うし、それに比べたら7年って短いかな?
おわりに
不運を招く行為10項目を紹介しました。
この他にも「鳥が窓の外から家の中を見てたら悪い事の前兆!」「階段途中で人とすれ違うと不運をよぶ」など色々あります。幸運を招くコトよりも、不運を招くコトのほうが多いようにも思います。
ネガティブ系迷信って、昔の人たちの当時を生き抜く知恵だったのでしょうね。
「階段で人とスレちがうな」とか、あきらかにお城で回し者に刺されないための知恵っぽいです。こうやって迷信の根拠を考えてみるのも面白いものです♪
みなさん、こんにちは。フランスの迷信【不運を呼ぶ】編の第2弾です。 今回の新しい10項目も、迷信の中ではかなりメジャーなものばかりです。 それではさっそく見てみましょう♪ [sitecard subtitle=関連記事 url=htt[…]