【迷信】は世界各国、どこにでもあります。
四つ葉、てんとう虫、蹄鉄など、世界で共通のモノもあれば、その国で固有のモノもあります。
今回はフランスでよく耳にする【幸運を引き寄せる10】を紹介します♪
Table des matière
幸運を招く10のコト
1. 四つ葉のクローバーを見つける
言わずもがなの四つ葉のクローバー!世界共通のようです。根気よく探しましょう。私は見つけるのが、けっこう上手いです。群生してるクローバーを観察して、何となくモサモサと違和感を感じる箇所に目をつけます。その場所を少し丁寧に探せば、意外と高確率で見つかります。。。
2. 犬のウンコを左足でふむ
「左」は裏切り、理性欠如のシンボルです。その悪い象徴である「左」でウンコの上を歩くのは、その悪を見下し屈服させることになるといいます。
パリは犬のウンコが道端にたくさん転がっています。偶然に左足でふんじゃった時は、ガッカリせずに大喜びし、幸運の到来を待ちましょう。
3. 木をさわる
これはフランスで強く根付いているおまじないです。幸運を妨げることを見たり聞いたりした時、その悪い気を追い払うために木を触ります。「私は木をさわる」と同時に言う人もいます。例えば、黒猫がハシゴの下を通るのを見たときは、絶っ対に木を触るんだとか。。。
この行為は大昔からあり、中世ではキリストがかけられた十字架の木に由来して、祈りのために木に触るという行為が確立したそうです。
4. クモが糸をはるのを見る
フランスでは「朝のクモは悲しみ、昼のクモは心配事、夜のクモは希望」といいますが、クモは基本的に幸運の象徴で、ネガティブな事はあまり聞きません。グロテスクな見かけによらず、意外と悪者扱いされない生き物なんですね。
クモが上から下に巣をはっているのを見ると富の前兆、壁を這ってるのを見ると良い知らせの前兆、肌の上をはってると幸運の前兆など。条件は様々ですが、何かしら良い事の前兆です。なのでクモは絶対に殺さないという人も多いです。
5. 蹄鉄
馬の蹄につける、鉄製のU字型のコレ↑が蹄鉄です。幸運と富の象徴。家の壁やドアに、U字の開いてる方を上にして引っ掛けます。こうすると幸運がこぼれ落ちません。
いわれはローマ皇帝ネロの時代に遡ります。ネロは鍛冶屋に、自分の馬のために金でできた蹄鉄を作らせました。ところが当時の装着技術は甘かったのか、蹄鉄はよく外れたそうです。貧乏な庶民は、道端に落ちてる金の蹄鉄を発見し、それを売って大金を得たことから、馬の蹄鉄は幸運と富を招くものとして位置づけられました。
伝統では「偶然に道端で見つけること」、そして「蹄鉄に釘がまだ残っている」と一番最強な幸運アイテムになると言われています。
6. 水兵の帽子の赤い玉房を触る
フランス水兵の制服である、セーラー服と白ベレー帽。このベレー帽の天辺にある、赤いポンポンをさわると幸運が訪れる、というもの。
左手の人差指でポンポンをさわって、相手が気づかなかったら、その日1日幸運のチャンス。1日のうちに3個さわれたら、3週間の幸運のチャンス!そういや私の地元で昔、1日のうちにホルクスワーゲンのビートルを3台見たら幸運ゲットとかいうのが流行ったのを思い出しました。。。すっごい昔です。
7. テントウムシが飛び立つのを見る
天道虫と書くように、フランス語でも « bête à bon Dieu 神の虫» と呼ばれ、幸運の虫です。テントウムシが飛び立つのを見るのはもちろん、自分の体にとまったテントウムシの星の数の月間、幸運が訪れ続けるとも言われます。
8. 白いガラスものを割る
これも幸運を呼びます。わざと割ってもダメですよ。この事を知ってから、食器など白ばっかり買うようになりました。
9. 片手の人差し指と中指を交差させる
これは「片手で十字架をつくる」という事です。へしゃげた十字架になりますが、幸運を呼ぶジェスチャーです。試験や何かの本番前に「君の幸運を祈ってるよ!」と指を交差させて相手を励まします。欲張って左右両方の手でつくることもあります。
10. エーデルワイスの花/ウサギの手
どちらも幸運を呼ぶ、ラッキーアイテムです。昔はエーデルワイスはアクセスしにくい所に生える希少な花というイメージでしたが、最近は園芸店で種が売られていて、気候が合えば簡単に咲かせられるようです。
幸運を呼ぶウサギの手は、前足でなくて、後ろ足です。フランスはウサギを食べるので、昔は後ろ足が入手し易かったのでしょうね。もちろん現在では、偽物の足を幸運アイテムとして使います。
おわりに
今回は「幸運を招く10のこと」を紹介しました。最近は「招きネコ」もフランスでラッキーアイテムとして浸透しつつあります。こういう迷信は信じない方なのですが「幸運が来るよ!」と言われると、やっぱり探し求めてしまいますね。次回は不運を招くコト10を紹介します。