フランス製カトラリー【ノントロン】のナイフとフォーク

今日はフランス『ノントロン』のカトラリーのお話です。

ナイフとフォークの便利なところは、ワンプレート食のスタイルを実現しやすいこと。つまり洗い物がラクなのです。

家の食卓に、この洋食スタイルを持ち込まない手はない!という思いもあって、ちょっと気の利いたカトラリーが欲しいと、ずっと探していました。

シルバーのカトラリーは使い込むと鈍い輝きが出てきて、やっぱりキレイなあ … とか思っていた矢先のこと。

偶然出会って一目惚れしたのが、フランスはペリゴールにある町『ノントロン』のカトラリーでした。

ブランド『ノントロン』のカトラリーについて

ノントロン『Nontron』は町の名前で、ブランド名にもなっています。フランスで最古のナイフブランドといわれ、13世紀初頭とみられています。ナイフで有名ですが、今ではカトラリー全般も作っていて、すべて職人さんが一つ一つ丁寧に作り上げています。

ここの刃は、同じくナイフで有名な『ラギヨール』と同じ鍛治工場でつくられます。食事用のナイフでさえ、結構な切れ味です。木製の持ち手といえど、全体に適度な重量感があるので、手の中でしっかりと安定します。

↑持ち手の部分の木材はツゲです。焼き彫り込まれている、この「Vの字を逆にしたものに3つの点々」がブランドのマーク。長い歴史を持っているブランドですが、意味は不明です。なにか宗教的な意味があるのかも?と言われています。

ノントロンのカトラリーに出会ったのは、あるお宅におじゃましたとき。台所の洗いカゴに無造作に置かれていたカトラリーたちは、とてもよく使い込まれていて、木製の持ち手の部分はもう甘栗色になっていました。その風合いの素敵だったこと!

当時は、都会的な洗練されたデザインのカトラリーを探していたのですが、このカトラリーは正反対で、ブコツで田舎風。完全な一目惚れだったのです。

モノとの出会いも、人との出会いと一緒のようです。自分の趣味じゃないと思っていたタイプに、心動かされることがあるんですね。そうして出会ったモノは、一生の宝物です。

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