みなさん、こんにちは。
今日の話題は、初めてフランスにやってきた時に受けた【カルチャーショック・トップ5】の紹介です。
土地が変われば文化習慣も変わるので、行動や考え方に違いがあって当前なのですが、常識が覆されるとやっぱりビックリするものです。
これから初めてフランス生活、特にパリ生活に突入する人は読んでみてください。
それではさっそく見てみましょう!
1【食器の洗い方】まだ洗剤ついてるやん!
「フランスには食器が洗剤くさいお宅がある」という話はけっこう有名。
私はまだそんなお宅に出会ったことはありませんが、食洗機を使わないで手洗いする家庭で、その洗い方にビックリ仰天した!ということは何度もあります。
どういう洗い方かというと… 洗剤だらけの食器をちゃんとすすがないのです。
たとえば、伝統的な流し台2槽シンクの場合。
まず両シンクに水をはります。片方のシンクに洗剤を入れ、その洗剤水の中で汚れた食器をスポンジでこすります。
そして泡だらけになった食器を、もう片方のシンクの溜め水の中をくぐらして、水切りカゴにどんどん上げていきます。
食べカスなどでシンクの水がドロドロになってもお構いなし。
最後の方に洗われた食器なんて、超汚くなった溜め水の中ですすがれます。
そして「え?もう一回すすがないの?まだ泡いっぱい付いてるやん!」の状態でフキンで拭かれて終了。
泡風呂からカラダが泡だらけのまま出てきて、バスローブを羽織ってハイおわり!のあの感覚です。
全ての家庭がこの様な食器の洗い方をしてるのではないし、それで食器が洗剤臭いのかどうかは分かりませんが、キレイな水で食器をすすぎ上げることに慣れてる人にとったら、かなり驚く光景です。
でも、蛇口の水を流しっぱなしで食器洗いをする人もいる現代、こういう伝統的な節水の技を維持する姿勢は、実は大切なのかもしれませんね。
2【メトロ】車内や駅構内で楽器演奏。
電車やメトロの車内や駅構内で、音楽演奏を披露する人たちがいます。
上手い下手は別として、色んなジャンルやスタイルの演奏があります。
ギター、アコーデオン、バイオリン、サックス、歌…
中にはアンプを持ち込んでカラオケ演奏する人も。
そんな彼らの演奏にチップをあげる人たちもいて、このチップがしっかり生活の足しになってる演奏家もいるそうです。
ちなみにこのミュージシャンたち、メトロを運営するRATPのオーディションをちゃんと通過して、演奏許可をもらって演奏しています。
3【家庭用の洗濯機】水温90℃まで設定可!
フランス人はシーツを年に1回くらいしか洗わない…
とかいう噂を耳にしていたので、家庭用洗濯機の水温が最高90℃まで設定可能なのを見たときには、
「フランスでは一体どんな汚いモノを家で洗うんだ⁈」と正直ビックリしました。
日本では常温水での洗濯が主ですが、フランスでは水温30・40℃洗濯が一般的。
高温設定ができて便利だと感じるのは、洗濯機のドラムを洗浄する時と、臭うバスタオルを洗う時。
それでも私は電気代が気になるので、たまにビクビクしながら60℃に設定するくらいです。
90℃の煮洗いを洗濯機サイズで活用している家庭って、実際どのくらいの頻度で何を洗ってるのか気になるところです。
4【パリの歩道】犬のフンとタバコの吸い殻。
これは有名ですね。パリでは犬の散歩中、飼い犬が道端にしたフンは取りません。
「飼い犬のフンを取りましょう」ということで、市が犬フン用ビニール袋を公園の出入り口に設置してますが、使って取ってる人もあまり見かけません。
だから、歩道には犬のうんこがいっぱい落ちています。携帯いじりながら、よそ見しながらでは、絶対に踏まずには歩けません。
そして犬フンについで多いのが、タバコの吸い殻。
フランスは屋内禁煙ですが、屋外でなら案外簡単に灰皿が見つかる環境です。
飲食店なら外にでれば店の前に灰皿のあるところが多いし、公共施設の出入り口や、歩道に定間隔で設置されてるゴミ箱にだって灰皿がついてます。
なのに、吸い殻を道端に捨てる人が多いのです。
カフェのテラス席でもそう、灰皿があっても地面にポイッ。
もちろん喫煙マナーを考えてる喫煙者もいます。
ですが、犬のフンを取らない飼い主と同様、道端にゴミを残すこと自体ヘッチャラな感覚の人が一定数いるのが現状です。
5【隣人の騒音】に敏感。
パリでの暮らしと言えば、アパート生活。石造りの建物だから壁は分厚いと思いきや、意外と隣人の生活音が聞こえてきます。
早朝や夜遅くの騒音には、ドンドン!と壁を叩いて隣人に「うるさい」を知らせます。
路上から聞こえてくる騒音には、アパートの窓から大声で怒鳴って注意します。
場合によっては、隣人の部屋にメモを入れたり、直接ひとこと言いに訪問してくるケースも。
夜遅くまで騒しくなりそうなパーティーをする時は、隣人宅に「◯月◯日にフェットするので騒しくなるけど、ゴメンなさい。」を書いたメモを事前に配り、警察に通報されないよう予防線をはったりします。
これはアパートだけでなく、住宅街の一軒家でも同じ。
そんな騒音には敏感なフランス人ですが、彼らが寛大な騒音?がひとつあります。
それは恋人たちのベッド音。
この音に関しては何も言わないのが礼儀だそう。というか、たとえ毎日聞こえてきても不思議でない当たり前な生活音であって、余程のどんちゃん騒ぎでない限り「騒音」という認識にはならない様子。
フフ、さすがアムールの国ですね。
おわりに
渡仏当初はあまりに実世界を知らなさすぎて、日本と違う日常を目の当たりにする度に、目がテンに。
そのうち、自分の常識を覆す新しい発見がある度に、「世の中こうでもそれなりにちゃんと回るもんやな…」とカチコチな脳ミソが揉まれていく感覚がしていました。
今では日仏のポジネガ両面を冷静に見る余裕がありますが、いやあ、当時は毎日がビックリの連続でした。今じゃ良い思い出です。