みなさん、こんにちは。
今日は【条件法過去】についてです。
「条件法過去」は仮定文で Si 節と一緒につかう型が思い浮かびますが、もちろん単文でも使えて、その方が意外と日常では役に立つ表現だったりします。
今日はその「条件法過去」について観察してみましょ。
それではどうぞ、ごらんください♪
Table des matière
【条件法過去】の作り方
サッと確認です。
条件法過去は「条件法形の助動詞 + 過去分詞」です。
Ex. |
SAVOIR |
VENIR |
Je |
aurais su |
serais venu(e) |
Tu |
aurais su |
serais venu(e) |
Il/Elle |
aurait su |
serait venu(e) |
Nous |
aurions su |
serions venu(e)s |
Vous |
auriez su |
seriez venu(e)(s) |
Ils/Elles |
auraient su |
seraient venu(e)s |
【条件法過去】の使い方
条件法過去には大きく2つの仕事があります。
①後悔・批難
②情報の断定表現をさけるため (メディア)
それでは順に見ていきます。
① 後悔・批難
条件法過去は「(もしもあの時〜なら) 〜だったのに」と「完了した過去の事実に反すること」をしゃべるのに使います。
よって文意は自然と「後悔」や「批難」といったものになります。
例を見てみましょ。
まずは Si 節を使った表現からです。
Si + 大過去 + 条件法過去
新しいレストランに行くも予約者のみと断られ、
Si j’avais su, j’aurais réservé la table.
「知ってたら、テーブルの予約入れといたのに。」
(事実 : 知らなかったから予約しなかった )
映画の上映開始時刻に間に合わず、
Si tu n’avais pas raté ton bus, on serait arrivés à l’heure.
「君がバスに乗り遅れてなかったら、僕たち時間通りに着いてたのに。」
(事実 : 君がバスを逃したから遅刻した)
つぎは Si 節を使わずに、条件法単文でつかう便利な表現をいくつか。
devoir「〜するべきだ」
太ったね!と言って友人を怒らせてしまい、
– Je n’aurais pas dû dire ça.
– Non, tu n’aurais pas dû.
「あんなこと言うんじゃなかった。」
「そうだね。」
pouvoir「〜できる」
友人の夕食会に行くと、大好きだった元彼も来ている!
– Tu aurais pu me prévenir.
– Même si je t’avais prévenu, tu serais quand même venue .
「先に教えといてくれてもぉ…」
「言っといても、どうせ来たでしょ?」
Il faut「〜の必要がある」
昨日の大雨の話をしつつ、
Il pleuvait beaucoup. Il aurait fallu prendre un taxi.
「雨がすごく降っててね。タクシーに乗るべきだったよ」
(事実 : タクシーに乗らなかった)
↑ちょっと比較↓
Il pleuvait beaucoup et il a fallu prendre un taxi.
「大雨だったし、タクシーに乗らないとだめだったんだ」
(事実 : タクシーに乗った)
faire mieux de「〜した方がよい」
高速道路で大渋滞に巻き込まれ、
On aurait mieux fait de prendre le train.
「電車にした方が良かったね…」
② 情報の断定表現をさけたい時に。
ニュースなど、情報の正確性が定かでないとき、条件法を使うことで断定を避け「おそらく」のニュアンスを出します。
ラジオが言うに、
Cinq personnes auraient été blessées dans cet accident.
「この事故で5人が怪我をしたもようです。」
次の例はメディア表現ではないですが、条件法を使うことで曖昧さを出し語調を緩めている例です。丁寧ともとれますね。
脱走したワンコを探しながら、
Vous n’auriez pas vu un petit chien noir ?
「小型の黒い犬、見かけませんでしたか?」
おわりに
今回は条件法過去のモードとしての働きをみました。(時制としての働きはまた別の機会に!) 条件法は Si 節がなくても、隠れた Si 節があるとして考えると理解しやすいと思います。つぎは条件法の現在をやろうかな…
それではまた次回♪