フランス映画【ベル&セバスチャン1】子供も大人も楽しめる美作品。

映画【ベル&セバスチャン1】

みなさん、こんにちは。今回は子供にも楽しめるフランス映画【ベル&セバスチャン】の1作目です。

むかし日本で、連続テレビアニメで流行った「名犬ジョリィ」の親玉にあたる話です。

オリジナルは1965年フランスで放送された、連続テレビドラマ「ベルとセバスチャン」。

美しいアルプス山脈の小さな村で繰り広げられる、幼い少年と野犬ベル、そして村人たちとの話。

犬が好きな人にはもちろん、雄大な自然が好きな人など、大人の鑑賞にも耐えうる作品です。

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作品情報

【ベル&セバスチャン】
« Belle et Sébastien »

監督 ニコラ・ヴァニエ
出演 フェリックス・ボスュエ 
   チェッキ・カリョ 
   マルゴ・シャテリエ 

公開年   2013
上映時間  98
ジャンル  アドベンチャー

あらすじ

フランス映画「ベル&セバスチャン」

第二次大戦中のドイツ占領下まっただ中のフランス。

アルプス山中の村サンマルタンに、8歳の孤児の男の子セバスチャンがいる。彼は羊荒らしの野犬として村人から追われているピレネー犬と出会あい、「ベル」と名付けて友情を築く。

彼の周りには、セバスチャンを育てる老人セザール、ユダヤ人たちのアルプス越えを手伝うアンジェリーナと医師ギヨーム、村のレジスタンスを探すドイツ人将校たち。

セバスチャンとベルを中心に、ドイツ軍の監視下にある小さな村の出来事を描く。

感想

(一部ネタばれます。)

母を探し求める少年とイヌの単純な友情物語かと思いきや、戦時中の村の情勢をどっしり背景にかまえた作品でした。

もちろん「村人に恐れられていた野犬が、少年との出会いによって心を開きはじめ、村人にも受け入れられていく」という王道が話の中核。ここに、ドイツ軍とレジスタンスの話をうまく絡ませてあります。

こんな山奥の辺境の地までドイツ軍が根を下ろしていて、アルプスの向こう中立国スイスへ逃げ込むユダヤ人たちと、それを援助するレジスタンスたちを追っているのです。

しかし、ドイツ軍の中に、レジスタンス側へ捜査情報を流している人がいます。それが、この村を監視するドイツ軍のトップ将校でした。ドイツ軍人の立場としてユダヤ人を追う自分、でも彼の中にはこれを許せない自分がいて、レジスタンスたちを陰で援助していたのです。

このような人物設定も、ある意味王道なのですが、実際にそういう軍人もいたんだろうなと思うと、人間性の温かさに心が和むと同時に、彼らの冒しているリスクを想像して胸がギュッとしぼられる思いでした。

イヌと少年の友情の描写も素敵でしたが、当時の複雑な社会情勢の中で生きる、人々の人間性を描いた部分に大きく心動かされた作品でした。

おまけ

この映画の原作は、フランスで1960年代に放送されていた、連続テレビドラマ「ベルとセバスチャン」です。

この時セバスチャン役をしていた少年は、今回この映画で、猟師アンドレ役で出演しています。

そして、この映画でセバスチャン役をしたフェリックス君は、2400人以上の候補者から選ばれました。当時7歳。

フランスサヴォワ地方の山の中、冬の厳しい自然環境もあって、撮影は1年半以上かかります。

そんなセバスチャンの相棒犬ベル役には、トレーニングを受けた3頭のグレートピレニーズが好演。うち、メス犬のガーフィールドが主に大役をこなしました。