みなさん、こんにちは。
今日はフラ語の単語【autre】の使い方です。
日本語で「他の」と訳せる言葉で、「代名詞・形容詞」として使えます。
そして仏語には「冠詞」というものがあるので、un autre/ d’autres, l’autre/ les autres と、各冠詞のもつ本来の意味にしたがって使い分けていくことになります。
細かい話が多いテーマですが、ココは知っておくと便利な点をとりあげてみます。
それではさっそく見てみましょ♪
Table des matière
まず【autre】について
おさえておきたい4点です。
① autre(s) は「形容詞・代名詞」として使うことができます。
② autre(s) を使う場面はモノたちを 個/組 に分けた視点で観察しています。
③ 本来「定冠詞」を使うときは、そのモノの身元が特定される場合。よって l’autre 単数 / les autres 複数 を使うときも同じです。
④「不定冠詞」を使うときはモノの身元が特定されないとき。un autre 単数 / d’autres 複数 を使うときも同じです。
それでは、例文をみてみます。
【autre】基本の使い方。
「形容詞」として使う。
Je suis très occupé aujourd’hui. On peut se voir un autre jour ?
今日はすごく忙しいんだ。別の日に会える?
今日に対して、別の日。
Est-ce que vous avez d’autres questions ?
ほかに質問はありますか?
誰かがした質問に対して、ほかに質問。
Oui, j’ai une autre question.
はい、もう1つ別の質問があります。
先の質問に対して、もう1つ質問。質問したけど、まだ続けて質問したい時などですね。
「代名詞」として使う。
代名詞は名詞の復唱をさける為に用います。何のことを言ってるのかが分かる場合には、代名詞を積極的に使って文をスマートにします。( 冠詞 + 形容詞 autre を名詞として使っている型も、代名詞に含めています )
Tu as fini ton café ? T’en veux un autre?
コーヒー飲み終わった?もう一杯いる?
飲み終わったそのカフェに対して、別のもう1杯。Tu veux un autre café ? と同じ。
Tu peux prendre ce parapluie. J’en ai d’autres.
この傘、持って行っていいよ。他にも持ってるから。
この傘と、ほかの傘。d’autres は un autre の複数形。
Il a quitté sa femme pour une autre.
彼は別の女のために妻と別れた。
今の女 (妻) と別の女。
Elles sont belles, ces chaussures, mais je préfère les autres.
この靴きれいだけど、私はもう一方のほうが好きだわ。
2組の靴で選択に迷っている状況です。この靴と、もう1組の靴。
Il aime bien embêter les autres.
彼は他の人を困らせるのが好きなんだね。
この les autres は「自分」と「その他の人々」と読みます。「les autres = 他の人」はよく使います。
Il ne faut pas se moquer des autres.
他人をバカにしたらダメだよ。
上例と同じ les autres = 他の人
「se moquer de ~」~をバカにする
de + les autres = des autres
ここまでは、基本の使い方でした。もうすこし「代名詞」としての使い方を深めてみましょ。
【l’un(e)… l’autre…】【les un(e)s…. les autres….】
★★
Il y a deux étoiles; l’une est rouge, l’autre bleue.
星が2つあって、1つは赤、もう片方は青。
モノを2つに分けた視点です。1つともう片方、 l’un(e) と l’autre。
★★★
Il y a trois étoiles; l’une est rouge, les deux autres sont bleues.
星が3つあって、1つは赤で、他の2つは青。
これもモノを2組に分けた視点で、2組目にはモノが複数コあるので、les autres を使います。もしも、1組目にもモノが複数コある場合は、les un(e)s になります。
★★★★★
Il y a cinq étoiles; l’une est rouge, une autre verte, les autres sont bleues.
星が5つあって、1つは赤、もう1つは緑、その他のは青。
★★★…★★★……
Il y a des étoiles; certaines sont rouges, d’autres bleues.
星があります。赤がいくつか、その他には青もあります。
この « Certaines…, d’autres… » も便利な表現です。
ではさいごに、便利な表現「autre chose」です。
【autre chose 他のこと】
・« autre chose » は、中性代名詞なので冠詞はつかず、男性単数不変の1語として扱うことができます。
・形容詞をつけたかったら、前置詞 de を使い「autre chose de + adj.」とします。形容詞は不変。
Voulez-vous autre chose ?
ほかに何かいりますか?
Est-ce qu’on pourrait parler d’autre chose ?
他のこと話さない?
Parler de ~について話す
Il pense tout le temps à autre chose.
彼はいつも他のことを考えてる。
penser à 〜について考える
J’ai autre chose à te dire.
他にも君に言うことがあるんだ。
Il y a autre chose d’intéressant à voir dans cette ville.
この街には、ほかにも見るべき面白いことはあるよ。
おわりに
Autre の使い分けは、冠詞の持つ基本の意味を理解していることが大切です。それと「un autre の複数形は d’autres」ということを頭に入れておけばOK。これでだいぶん autre の使い勝手がよくなると思います!