しゃれた注意書き
パリ郊外の駅のホームで電車を待っている。
今日は本を持ってくるのを忘れてしまい、時間を潰すものがない。
携帯電話も一通りいじくり終わったので、周りをキョロキョロ見回してみる。
ふと掲示板が目に入った。
ヴィンテージ風の色使いや、パネル配置がオシャレで、ちょっとした芸術作品みたい。
「ホントかウソか」をもじった「Vrai ou Vrai ?」の微妙なユーモアにも、不覚ながら惹かれてしまった。
電車の待ち時間はまだあるので、書いてあることをゆっくり訳してみよう。
「古代、ギリシャ人はすでに天然のガムを噛んでいた」
「くっ付いたチューインガムは一生もん。完全に剥がすには、多くの時間と労力が要る」
「耐久性ある唯一の解決法 (溶液) は、ガムをゴミ箱に捨てること」
こんな風に書かれると、ああしろ、こうしろと命令されるよりも、ニッコリ笑って自主的にそうしたくなるじゃないの。
上手いな!