「しゃれた注意書き」ミニ録 #4

しゃれた注意書き

パリ郊外の駅のホームで電車を待っている。

今日は本を持ってくるのを忘れてしまい、時間を潰すものがない。

携帯電話も一通りいじくり終わったので、周りをキョロキョロ見回してみる。

ふと掲示板が目に入った。

ヴィンテージ風の色使いや、パネル配置がオシャレで、ちょっとした芸術作品みたい。

「ホントかウソか」をもじった「Vrai ou Vrai ?」の微妙なユーモアにも、不覚ながら惹かれてしまった。

電車の待ち時間はまだあるので、書いてあることをゆっくり訳してみよう。

「古代、ギリシャ人はすでに天然のガムを噛んでいた」

「くっ付いたチューインガムは一生もん。完全に剥がすには、多くの時間と労力が要る」

「耐久性ある唯一の解決法 (溶液) は、ガムをゴミ箱に捨てること」

こんな風に書かれると、ああしろ、こうしろと命令されるよりも、ニッコリ笑って自主的にそうしたくなるじゃないの。

上手いな!