みなさん、こんにちは。今日はグルメ、フランス製のイワシの缶詰です。
先日ヒョンなことから入手したイワシの缶詰。これがむちゃくちゃ美味しかったのです。
「La belle-iloise」ラベルイロワーズというメーカーのもの。
缶詰工場はフランス、ブルターニュ地方のキブロンにあります。大西洋に飛び出した細長い半島の先っぽにある街です。
このキブロンからは「Belle-ile-en-Mer」略して「ベルイル」という、ヴァカンスに人気のある島に渡る船が出ています。
この島の女性のこと、もしくは島名の形容詞女性形が “belle-iloise” ベルイロワーズ。イワシが女性名詞だからメーカー名は女性形にしてあるのかな…とも思ったり。
この「ラベルイロワーズ」の缶詰、イワシだけでなくツナ缶やサバ缶なども作っていて、味のヴァリエーションも沢山あります。
今回はイワシ缶6種の味レポートです。
「ラベルイロワーズ」のイワシ缶6種をたべてみた。
あまりに美味しくて毎回夢中になって食べてしまい、缶の中のイワシの詰まり具合を写真に撮り損ねてしまいました… 各缶にきれいなイワシ5匹ずつが、頭と尾が落とされた状態でしっかり詰まっています。
タプナッド風味。これは、個人的にかなり当たりだと思った味です。タプナッドとは、オリーヴのペーストをベースに、アンチョビやニンニク、ハーブを加えたもの。バゲットなどに塗って、アペリティフで食べたりします。タプナッド自体は塩気がキツく感じて、個人的にはそんなに惹かれない味なのですが、たっぷりのタプナッドでマリネされたイワシは生臭さもなく本当に美味しかったです。白ご飯の上に乗っけて食べたくなったので、醤油好きの日本人の口に合う味だと思います。
グリーンペッパーとオリーブオイル。これも美味。緑胡椒はホールのまま、しっかり量が入っています。もちろん胡椒の実は柔らかくなっているので、そのままイワシと一緒に食べられます。「山椒とオリーブオイル」でも作ってほしいなあ… と思わされる味でした。
オリーブオイルとレモン。レモンの輪切りがそのまま入っています。酸味はありません。とてもサッパリしたシンプルな味なので、フレッシュハーブを添えたりして自分で味を足すこともできそう。ですが、このままでも十分おいしいです。暑い夏場のランチに、冷やした白ワインと合わせて楽しんでみたい味。わたしはサカナにも赤ワイン派なので、軽口の赤と共にいただきましたが、それもオススメです。
ピトマイユソース味。ピトマイユとは、唐辛子 (piment) トマト (tomate) ニンニク (aïl) のソースで、それぞれの頭文字をとったもの。イワシのトマトソース漬けみたいなかんじ。唐辛子は風味起こしによく使われる “piment doux” ピーモンドゥという弱い唐辛子なので、ほとんど辛さは感じられません。ついパンチの効く唐辛子の粉を足してしまいましたが、タバスコでもいいかも…
ピーナッツオイル (huile d’arachide) 漬け。オリーブオイルとは違った、重めの風味が味わえます。イワシと塩とオイルだけのシンプルな内容なので、これを使って何か一品つくるのもいいかもしれません。今回はルッコラ (ロケット) の上にドデンとイワシを乗っけて、ゆで卵やらを添えて前菜サラダにしました。酸味が欲しくてレモン汁をかけましたが、醤油はもちろん、バルサミコでも合いそうです。
スパイス香辛料漬け。オリーブオイルと、酢漬けの人参やロリエ、丁子、唐辛子などが風味付けに入っています。思いの外、しっかりめの味がついているので、ごちゃごちゃアレンジするよりも、そのまま一品としてつまんだ方がよさそうなタイプです。
おしまい
各缶ごとに特徴ある風味付けがしっかりとなされているブランドなので、あまり中身に手を加えず、そのまま味わった方が面白いタイプの缶詰だと思います。その点、オツマミには本当にもってこいでした。
缶が可愛くて捨てられず残してありますが、再利用に何かいいアイデアがないか模索中です。
この缶詰はパリの街のスーパーには入ってませんが、パリ市内には2区モントルグイユ、6区サンプラシッドとオデオン、17区レヴィ通りの4ヶ所に直営店があります。